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side:ur
ur「はぁ…まじ頑張った」
na「やりすぎましたよね…ごめんなさい」
ur「んや、そりゃ怒るのもとーぜんだろうしね、今回は俺が悪いよ」
na「うりさん…」
ur「ま、もう懲り懲りだけどね…ごめんだけど美味しくないわ、やっぱり」
na「…うりさん、やっぱり優しいですね」
ur「え?」
na「それじゃ、のあさん先お風呂入りますね」
ur「…ん」
あの後、数枚の刺身と寿司一貫を最後に俺はトイレへと駆け込んでしまった。頑張って飲み込もうとしても喉がそれを完全に拒絶し、口の中の物や飲み込んだもの全て吐き出してしまい、駆けつけてくれたじゃぱさんに背を撫でられていたのがつい数分程前。その後食欲も無くなった俺は皿の中のつまを食べ、食事を終えた。
のあさんはやりすぎたと言っているが、怒っても聞かなかった俺が悪いと無理に納得させた。優しいなんて言うけれど、のあさんの方が幾分も優しい。
rn「あれ、うりさん?」
ur「んぁ?るなさんじゃん、どーしたの」
rn「今からえとちゃんとのあさんとお風呂入るんです!しかも今日は露天風呂!」
ur「おー、良かったじゃん!ゆっくり楽しんできなよ」
rn「はい!」
hr「うーりさん」
ur「…驚かせる気なくね?」
hr「えぇ?そう? 」
「まぁそんな事より、さっき戻しちゃってたからおにぎり作っといたよ」
ur「まじ?…ガチ感謝、部屋で食べるわ」
hr「ゆっくりね〜」
部屋へ戻る最中にるなさんやヒロくんと出会い、ヒロくんからは手作りおむすびを2個もくれた。ヒロくんものあさんに負けず劣らず料理は上手く、特におにぎりに関しては固すぎずやわらかすぎず、調度良い歯応えでとても美味しい。
そのまま部屋へと戻り、着替えやらなんやらを持ち寮内の風呂場へと向かう。大浴場よりもでかくないこの風呂は、他の寮よりも浴槽がでかくサウナも広い。1人で入るには少し物足りない気もするが1番心落ち着く時間でもある。
ur「ふぅ…ぉ、治ってきてんじゃん」
そんな独り言が風呂場内に響く。意味は言った通りで、溶けて固めた部分が元の肌に治りかけている様子で、見た目じゃもう分からなくなっている。触るとボコボコしているが、見ただけでは分かることがない。
陽の光に当たらないよう色々と苦労しているというのに、周りは堂々と外へ出れてしまう。その様子をずっと見てきたためか、幼少期の夢は外で友達と遊ぶこと。叶うことの無い夢を抱いたが、今ではメンバーと室内でこうしてゲームをできるため、外に出なくとも、と思えてきた。それに此処には彼奴とひとつ屋根の下。毎日遊んで話せれる。
もし、彼奴と陽の光の元へ出られたなら…なんて。
ur「…あがろ」
ur「あれ、じゃぱさん?」
jp「お、やっと出たか」
ur「俺に用?」
jp「うん、今時間ある?」
ur「あるけど…部屋、入る?」
jp「まじ!?うりの部屋とかいつぶり?って感じなんだけど!」
ur「そんなに経ってないだろw」
寮のリビングに入ればそこには見慣れた恐竜のパーカーを着た男、じゃぱさんが座っていた。俺が呼びかければスマホを写していた視界には俺が広がり、立つと同時に体を伸ばし、呆れた顔で話しだす。
自身の部屋に入り、じゃぱさんを椅子へと座らせ、俺はカーペットの敷いてある床にベッドに置いてあったクッションを持って座る。じゃぱさんは腰あて用のクッションを抱きしめてこちらを見ていた。
ur「で?どうしたんです、いきなり寮なんて来て…いつもは個チャとかなのに」
jp「いやぁ…ね、のあさんやたっつんからも言ってて代表で俺が言うんだけど…」
ur「…あー、ね……」
気まずそうな、緊張しているような。とにかく不安げな様子のじゃぱさんを見るに、この病気のせいだろう。それ以外でじゃぱさんがこんな様子になる事なんてした覚えは無いため、それが一番の可能性で理由だろう。
jp「…最近、どぉ?」
ur「ん、全然大丈夫!ピンピンしてるし」
jp「そう…今日のもまだ完全に完治してないよね」
ur「ぁー…やっぱじゃぱさんには気づかれてたかぁ……」
jp「気づかないわけないでしょ、大事なメンバーなんだから」
ur「ふは、ほんと…頼りになるリーダー」
jp「それほどでもない、 けど…っそれより早く俺の質問に答えて!」
ur「はいはい、あとは滑らかになるのを待つだけだよ」
「まぁ9割治ってんだけどね」
jp「…よかった」
そう言うとじゃぱさんは俺の溶けた方の手をそっと触れ、割れ物を触る時のように優しく撫でる。少し擽ったいが、払い除けてしまうと俺の為に心配してくれているじゃぱさんに失礼になるためジッと待つことしか出来ない。
それからカウンセリングの様に俺の病気について話し、かれこれ1時間ほどが経過した頃。足音と共に話し声、と言うよりかは言い合いのような声が聞こえ、声のする方に顔を向かせれば、いきなり現れた男5人。この寮では見慣れた4人に、いつもの彼奴。
tt「ちょ、今はじゃぱぱと大事な話しとんねん!何回言えばわかんねん!」
dn「少し待と?すぐ話終わるから…」
no「ちょッ、力つっよい!」
sv「早く止まれよゆあんくん!」
ya「うるさい!!うりは…ッうり!」
ur「…ゆあんくん?」
jp「……」