皆様ようこそお越しくださいました
私は主の莉心と申します
今日はちょっと不穏系に走ってみようかなぁと思いまして、挑戦してみました
運営様大好き、通報禁止、BL、太中注意、太宰さんポトマ勢です
それでは行ってらっしゃいませ
ある土砂降りの雨の日
ポートマフィアの勢力圏の端の路地裏で落ち合う2人の男がいた
「よぉ、遅かったじゃねェか」
太宰と呼ばれたその男は土砂降りの中、傘すらささなかったのか髪は雨に濡れて水が滴っていた
「芥川君をしば、、、訓練していたら遅くなってしまってね」
「如何でも良いが今日の任務は絶対に成功させないといけないらしいからな、早く行くぞ」
「そんなに彼の任務が重要なのかい?」
「らしいな、、、」
彼らの言う任務というのはごく簡単なものだ
違法製造された銃弾を取引する現場に向かい両方を始末するか何方かを生け捕りにして連れて来て両の組織とも潰すというのが最終目標だ
幾ら端とは言え一応夜を統べるポートマフィアの敷地内だ
手を抜く事は許されない
二人はゆっくりと取引現場へと向かい始めた
「違法製造された銃弾ってどんな感じ何だろうな」
「何でも中に神経毒が仕込まれてるとかなかなか抜けないように作られてるとかって噂だよ」
「ポートマフィアでも下級構成員とは言え何人かは怪我を負っているみたいだしな」
「いつも通りさっさと終わらせて帰ろう、雨のせいで寒い」
「手前がちゃんと傘をささねェせいだろうが」
「急いでいたから傘をさす余裕なんて無かったんだよ」
そんな馬鹿な話をしながらも二人は確実に取引現場に近付いていた
今思えば此の時にもっと用心をしていればよかったのだ
そうすればあんな事には成らなかった筈なのに
取引現場につくと二人は少し離れた大きなビルの後ろに隠れていた
その後何分かすると二人の大きなキャリーケースを持った男がやってきた
作戦は至って単純だった
中也が両方を峰打ちして気絶させ其れを太宰が捕まえ車に乗せてポートマフィアの本部まで運び姐さんこと尾崎紅葉に引き渡して終わり、、、になる筈だった
あの時に油断していなければあんな事にはならなかったのに
作戦開始の合図は太宰の威嚇発砲だった
バンッ
路地裏に発砲音が鳴り響き素早く中也が二人に峰打ちをし気絶させた
そして倒れた二人を素早く太宰がキャッチした筈だった
「おのれぇぇ、殺してやる!絶対にお前らだけは殺してやるぅぅ!」
そんな声が中也の背後から聞こえ倒れたはずの一人が薄れゆく意識の中で違法製造された銃を乱射した
突然のことに驚いた中也は反応が一歩遅れ右脚と左肩を撃たれた、、、と思った
バンッバンッ
二発の弾丸は中也を庇った太宰の肩と脚を物の見事に貫通した
「ぐあっ、、、」
太宰は一瞬痛みを堪えたような声を漏らし意識を手放した
「はっ、、、?」
頭が追いつかずとも本能的に体が動き中也は急いで車に太宰と気絶した二人を乗せポートマフィア本部へと走った
「中也さん!」
本部へ血まみれの太宰を抱えて走った中也を見た芥川は数秒で状況を理解したようで早急に首領、森鴎外の医務室へと道を整えた
「首領!太宰がっ、太宰がっ!」
「中也君⁉︎事情は分かったから泣き止んで外で待ってて?出血が酷いし手術を始めるから」
「わかっり、ました」
その時首領に指摘され初めて中也は自分が涙を流していることに気がついた
その後奇跡的に太宰は生き残った
生命力は人一倍の彼奴だ
其の儘死んで欲しいぐらいに俺は彼奴が嫌いなはずなのに、、、太宰が生きていると知らせを聞いた時何故か涙が溢れてきた
然し当然嬉しいことばかりではなかった
太宰は生還はした物の銃弾が右脚の太い神経を片付けてしまったようで右脚が痛むようになるという後遺症を負った
それ以外は無傷だし業務も日常生活も続けられるというのだから凄いものだ
下手したら死んでいたかもしれないのに
でも、太宰が後遺症を負ったのは誰が何と言おうと俺のせいだ
俺があの時きちんと反応できれば、、、
罪悪感に耐えきれなくなった俺は太宰に相棒の解消を申し込んだ
此の儘だと太宰をもっと傷つけてしまいそうだと思ったからだ
でも彼奴は俺を見捨てなかった
「なぁ、太宰」
「ん?如何したんだい?」
「もう、俺たち相棒解消しないか?」
「え、何で?私がもう役立たずになったから?」
「ち、違う!俺はっ、俺はもうお前を傷つけたくないんだ!」
「中也、、、私は大丈夫だよ」
「は、、、?」
「私は君の前から君より先に消えたりしない、だから安心して」
「で、でも、、、」
「だから、相棒を解消するなんて悲しいこと言わないでくれ給え」
「わかった、、、」
「それと中也」
「んだよ」
「私中也のことが好き何だ」
「は、、、?」
「私と付き合って欲しい」
「ポロポロ、良い、、、のか?」
「良いんだよ!私はっ、私は中也がいいんだ!」
「これからっ、よろしくな!」
「!うん!よろしくね!」
その後太宰から直接自分は愛が重いと伝えられた
でも俺はそんな事は別に気にしない
だって愛が重いってことはそれぐらい俺の事を愛してるってことだろ?
好きなやつから好かれて嫌な奴なんていないはずだ
そんな太宰と俺は付き合った時に約束を交わした
一つは太宰は俺のことを永遠に愛す事
一つは俺は太宰に貰ったチョーカーと発信機を絶対につけること
一つは火急の用事でない限り俺は22:00までに家に帰ること
一つは絶対に目移りしないこと
此の四つだ
これが重い?
俺のことをそれだけ愛してるってことだ
もう俺は太宰無しで生きていけない様になってしまった
それはきっと太宰もそうだろう
あぁ、やっとだ
やっと中也が手に入った
初めて会った瞬間から中也に恋した
私だけの物にしたくて何年も機会を伺っていた
数年前に私が後遺症を負ったあの事件
態と中也が弾丸に当たる位置に配置して私が庇ったと中也が知ったら如何思うんだろう
私が後遺症を負えば中也は責任を感じる
私のことで思い悩む中也は本当に可愛らしかった
幸せだ
私の愛は重いのだろうか
違う
私は中也のことをそれだけ愛してるんだ
だから中也
其の儘ずっとずぅっといつまでも私に依存した儘でいてね
私から一生離れられずに弱くて拙くて脆くて可愛らしい儘でいてね
終わりです!何だか思ったよりドロドロになってしまったんですけどまぁ良いでしょう
最後まで閲覧いただき誠にありがとうございました
よろしければコメント、ハートよろしくお願いします
それではバイバーイ
コメント
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ウハァァァァァァ!口角が空の彼方を超えて宇宙の端っこまで飛んでちゃったぁぁぁ!続編楽しみデェス!