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第四章:東京フリーク区へ帰国
アメリカフリーク州から姉妹都市東京フリーク区へ戻ったTとムラクモ、ミンリだった。
舞台は東京フリーク区の空港になる。
その時ソー・ハインが3人を見ていた。
ソー・ハイン「お帰りなさい、T。そちらの方は白鳳ハクランの姉のミンリさんにもう一人は誰?」
ムラクモ「天野ムラクモと申します。あなたは?」
ソー・ハイン「ソー・ハインよ。それにしてもT。フリーク州でルシアにボロカス言われたでしょ?」
T「言われましたよ、全く。私が臆病者であることが痛感させられましたから。」
ソー・ハインの回想シーン(昨日、場所はフリーク区の自宅の部屋にて。SNSのLINEにて渋谷区の芸能活動する美澄エカチェリーナとやり取りする場面
ソー・ハイン「ルシアって人がTに私の件でボロカス吐いたそうよ。これでフリーク州に留学に行っても逃げ場はないことが証明されたわよ。」エカチェリーナ「呆れて言葉が出ないわ。そもそも意味がわからないのよ!!普通は私を抱きしめて欲しかったのに、中学の卒業式のあの時なぜ私を見捨てたのか!!本当にバカバカしいわ!!それでもTは私を一般のマドンナっていう扱いをする訳?!!」と怒りのメッセージを送り、怒りの絵文字を送るのだった。
ソー・ハイン「全然一般人じゃないわよ、エカチェリーナ。Tがそう呼んでるだけよ。ところで、演技の方はどう?」
エカチェリーナ「順調よ。周りの俳優たちからは演技力が天才だって言われたわ。この調子でドラマ初主演を目指せるように頑張るから。」)
ソー・ハイン「エカチェリーナって人は知ってる、T?」
T「誰ですかそんな人?フリーク区にはいない人ですよね?」
ムラクモ「最近大人気のモデルさんですよね?確か18歳で里親に引き取られて美澄エカチェリーナとして日本国籍を取得した人じゃないですか?」
ソー・ハイン「そうよ。私は彼女の親友なの。そう言えば、もしよかったら4人で私の実家の店に行かない?ご馳走があるから。」
ミンリ「嬉しいにゃ!!どんなものがあるんや?」
ソー・ハイン「ジビエと昆虫料理とラテン料理よ。」
Tの心の声「今の私にとってのマドンナは似た者同士のルシア・エルビラさんとソー・ハインさんなんだよね。美澄エカチェリーナ?一般人の名前だね。ルシアさんのマチェーテとソー・ハインさんのダーでエカチェリーナっていうモブを倒せばいいんだから。」とクスクス笑いを堪えるのだった。
※ここからTの回想シーンになります。
1年前。場所はソー・ハインの自宅にて
ソー・ハイン(当時17歳の高校3年生)「あなたはまさか、一般社会から来た人なの?」
T(16歳の高校2年生)「そうですが。まあ私はノーミー社会が生きづらくて来たんですけどね。」
ソー・ハイン「怪しいわね、T。あなたには何か未練があるはずだから、心がノーミーなのね。」
T「くっ…痛いところつかないでください…私だって江戸川区から移住してきたけど、本当に生きづらかったんですよ。変わり者の一員になりたいですから。」
ソー・ハイン「あなたは何かに動揺しているわね。今のあなたは変わり者じゃなくて、ただの臆病者の中の臆病者なのよね。そういう気持ちでフリーク区へ移住してる人はあなたが初めてなのね。あなたはきっとその誰かに逃れるために、その痛みを上書きするために私をマドンナとして神格化したってことかね?」
T「….」
ソー・ハイン「言えないのも無理はないわね。あなたみたいなノーミーがこの家に来るなんて普通だったら勇気がいるのに、凄いわね。」
T「そうですか。」
ソー・ハイン「あなたはひょっとして、一般社会でその誰かに告白できなくてここに来たんでしょ?」と言った途端、Tが我慢できなくなり、泣き叫んでお腹ダイブして抱きつくのだった。
T「うわはははぁぁぁぁぁん!!!!」と
ソー・ハイン「急に抱きついても無駄よ?それであなたは変わり者でいるつもり?いいえ、あなたはただの臆病者なの。」と言って「ドンッ!」と首チョップするのだった。
Tが脳震盪を起こしてこう言った。「そ…ん…な」と言って倒れるのだった。
ソー・ハイン「どうせあなたは変わり者を自称してる阿呆な人間でしょ?」と捨て台詞を吐くのだった。
※ここで話を戻します。
ソー・ハインの実家の『ミャンマー人のラテン料理店 〜グアダルーペの聖母に捧ぐジビエ〜』にて
ソー・ハイン「バカ兄のイェ・ウェイ。お客さんが来たからランチを用意して。」
イェ・ウェイ「了解!」
そう言って、鹿肉入りのタコスとエンチラーダ、モフォンゴ、さらにはサソリの唐揚げが提供されていた。
ムラクモ「美味そうですね。」
ミンリ「嬉しい!!」
イェ・ウェイ「妹のハインから聞いたぞ!!お前本当に無理矢理抱きついたのか?!!相当勇敢だなぁ。アハハハハハ!!」
T「イェ・ウェイさん、相変わらず豪快ですね。ありがとうございます。」
Tの心の声「ウェイさんだってハインさんによく抱きついてキスしてしばかれているから人のこと言えないじゃないですか、全く?」
イェ・ウェイ「ミンリじゃん!!久しぶり!!在宅ワークの、ITエンジニアだっけ?仕事はどう?」
ミンリ「大丈夫や!!私の彼氏のイェ・ウェイやんけ!!久しぶりやにゃ!!」
ムラクモ「本当に1年前無理矢理抱きついたんですか、Tさん?ソー・ハインさんをマドンナ扱いして、これが変わり者と呼べるんですか?前からずっと気になっていましたよ。」
T「ギック…いいえ。」とサソリの唐揚げを食べながら動揺するのだった。
ムラクモ「本当に情けないですね。今のあなたの心はノーミーのままです。あなたは歴史好きという個性があるのに中身は一般人なんですね。」と冷静に淡々と話すのだった。
ムラクモ「Tさん。あなたのその動揺、歴史上の人物で例えると『本能寺の変を知った直後の織田信長』並みに無様ですよ」
T「クッ…」
Tの心の声「ムラクモさん…親友なのに例えが辛辣すぎますよぉぉぉ!!」
T「ちょっと…もう充分じゃないですか?!!ルシアさんにプレゼント交換という名の貿易をしたじゃないですか?私がカステラをルシアさんに渡して、ルシアさんがビスコチョを渡してくれたからいいじゃないですか?!!フリークですよね、立派な!!これぞ日西フリーク貿易、または日羅フリーク貿易じゃないですか?!!」
ムラクモ「いいえ。あなたのその気持ちこそが臆病者の現れなのですよ?」
※ここからTの回想シーンになります。
昨日のアメリカフリーク州のホムパにて
T「ルシアさん!!あなたのラティーノの遠いルーツはスペインだと思って、日本からお土産を持って来ました!!」
ルシア「お土産?」
T「これです!!カステラです!!」
ルシア「カステラ?カスティーリャみてぇなふりぃ言い方だな。」
T「確かにそうですが、歴史的にはスペイン帝国と戦国時代の日本が南蛮貿易で輸出された品物の中に、ビスコチョがあったんです。そのビスコチョを宣教師がカスティーリャ地方の名物だと呼んだことで、それが日本で訛って**『カステラ』**と呼ばれるようになったんですよ!!」
ルシア「ふぅん。おもしれぇモンだな。私もスペイン旅行でビスコチョ買って、持って来たからお前ぇにやるよ。私はボリークアとメキシコにルーツを持ったラティーノだけど、その遠いルーツのスペインにも誇りに持ってるからな。スペイン人がこの話を聞くと嬉しい気持ちになるだろうな。」
T「日本人も誇りに持てますよ。それじゃあ日西フリーク貿易、日羅フリーク貿易です!!」と言ってTがルシアにカステラを。ルシアがTにビスコチョを渡したのだった。
ルシア「そしたら食ってみろ。どんな味だ、T?」
T「素朴で優しい味です。ルシアさんはどうですか?」とムシャムシャ喜んで食べるのだった。
ルシア「繊細で日本的な味だな。しかも濃厚でめちゃめちゃ甘ぇな。」
※ここで話を戻します
ムラクモが「Tさん。あなたのその『ルーツへの敬意』は認めますが、今のあなたはサソリの唐揚げのルーツ(産地)すら気にしていない、ただの腹ペコなノーミーですよね?」
T 「ムラクモさん、せっかくソー・ハインさんと似た者同士のルシアさんとの感動的な回想に浸ってたのに、なんでそうやって現実に引き戻すんですかぁぁぁぁ!!」
ソー・ハイン「フフッ。エカチェリーナが見てたらカンカンに怒るかもしれないわよ…」
イェ・ウェイ「アハハハハハ!!ルシアの毒舌はまるで君の妹のハクランみたいだね!!」
ミンリ「そう言うと思ったにゃ!!」
ソー・ハイン「白鳳ハクランか?私の同い年の毒舌家か。似た者同士の黒井家の一人娘の黒井カラスとよくつるんでる人か。面白いわね。」
#学園
鳳蓮荘
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コメント
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わあ、第30話……! やっと東京フリーク区に戻ってきたんですね。空港のシーンからもう「ああ帰ってきたな」って感じがして、なんだかほっとしました。 特に印象的だったのは、ソー・ハインとの回想シーンです。Tが「うわはははぁぁぁん!!」って泣き叫んでお腹ダイブして抱きつくところ、すごく生々しくて胸が詰まりました。あの場面でソー・ハインが「ただの臆病者」って言い切るのも、冷たいようでいて、実はTのことをよく見ているからこその言葉だと思うんです。 それにしても、ムラクモさんの「本能寺の変を知った直後の織田信長並みに無様」という例え、あまりにも的確で笑ってしまいました(笑)。親友だからこその辛口なんでしょうね……。 皆さんのやり取りを読んでいると、この作品の空気感が本当に独特で、病みつきになります。続きが気になるエピソードでした!