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私はその日宮内さんに業務内容や物資の扱いをざっくりと
教えて貰った。
いわゆる客の仲介人や上司とのやりとりをする役目だった。
パソコンは前の会社で飽きる程触ったので
それは得意分野だった。
与えられた簡単な仕事を早々に終わらせ
宮内さんに直ぐ報告した。
「えっ、もう終わったの!凄いね優秀だね~!」
と 言って宮内さんは私の頭をくしゃくしゃした。
なんだか穏やかな気持ちになるような気がした。
前の会社では怒られるしかしてなかったからだろうか。
宮内さんがお昼休憩を取っていいと言ってくれた。
それすら久しぶりだったもので、心中感動した。
朝 コンビニで適当に買ってきた南州梅おにぎりと
プロテインジュースが入ったビニール袋を
ぷらぷらさせながら昼食を食べる場所を探す。
人気(ひとけ)のない階段の踊り場を見つけたので、
そこで昼食を摂ることにした。
適当に座り込んでビニール袋の中を荒らす。
あ
プロテインジュースの味を間違えた。
これ駄目だ。アレルギーだ。
おにぎりだけで足りるかは流石に怪しかったが
とりあえず お腹に梅おにぎりを放り込む。
ぱぱっとおにぎりを食べ終わり、社内の自販機を探す。
流石におにぎりだけでは足りなかった。
ぐるぐると周回するように社内を
歩き回っていると
ふと、声をかけれた。
「そこのお前、落としたぞ」
えっ、と言って反射的に後ろに振り返ると
私の年季の入った財布を持っている男 、 女?
いや 、、 男か。
男性がいた。
「ありがとうございます…」
なんとなく威圧感のある男性だったから
恐る恐る手を伸ばした。