・irisのnmmn作品です
・青→黒
.他×黒
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
シナリオ通りに進む物語。そんな中で生まれた恋はもうすぐ終わりを告げる。観客は居ない孤独なステージの上で1人佇む。
俺に与えられたのは誰からも嫌われて、愛されない悪役で。君と結ばれるのは違う誰か。俺なんかが君と結ばれてしまったらきっと批判の声がやまない。
そろそろ時間だ。二人をスポットライトが照らす。決められた台詞通り、サヨナラが近づいて。
青「あいつと結ばれるお前なんかッ」
慰めの言葉並べたって癒える理由にもなりやしないし。結末は変わらない。じゃあ虫唾の湧く台詞を吐いて、君が大嫌いになれるよう。最低最悪の俺を演じるよ
黒「俺は、お前のこと…」
その好きは恋愛対象じゃないやつでしょ?
半端な優しさはかえって辛い。毒のようにトドメを刺すわけでも無ければ、薬のように痛みを直してくれるわけでもない。幸せを願ってくれるのなら、傷つける勇気を持ってよ。
足下にこぼれる涙。俺は君が好きだ。忌み嫌われる悪役は人気者の主役が大好きだ。涙は止まらない。その数は最初から決まっていた。都合よく改正することも出来ない。抗えない事実なんだ。
ハリボテの街は夕焼けに染まる。
青「もう、優しくしないでよ」
その単語一つ一つを噛みしめる。着飾った俺。恋愛感情は脱ぎ捨てて、街を抜け出すんだ。
青「さようなら」
BGMが途切れ途切れになって、ステージは暗闇に包まれる。この隙に君を連れてどこかに行こうか。そんな想像もさせてくれないほど短い。
君をひとり、舞台に置き去りにした。落ち着いてと言い聞かせる。俺は最初から主役とヒロインを結ばさせるための当て馬なのだから。振り返ることもなく立ち去る。呼び止めてはくれない。
青「…ばーか、ばーか、ばーか!」
口角をあげ、笑ってみる。あんなに酷いことをやったらり言い続けた。ならもう顔も見たくなくなるくらい、最低最悪な俺になれたかな。
ゆっくりと幕が降りる。
青「っ゙、やだ、やだぁぁぁ…!」
カーテンコールの降りた舞台なんて誰も見ないんだから泣いたって、いいじゃん。
俺も君とのキスシーン、欲しかったな。今更無駄なのに。こんな感情
最後だけは悲劇のヒロインで居させて
【40mP/悪役にキスシーンを】
めっちゃいい曲👍
雑談、動かすかもです