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「儚い君と海」
主人公・・・柳樋 日向
8月の空は相変わらず暑かった
「ひーなたっ」
「またそんな顔して」
「可愛い顔が台無しだよー?」
涼しげな表情を浮かべ話しかけてきたのは
椴井 日向
彼女は誰もが憧れる儚い美人だ
「私めっちゃお気に入りの場所あってさ」
「日向もきてよ」
「夏にピッタリの場所なんだ〜」
「いいよ。行こ」
そして私たちは学校を出て向かった
学校の近くは畑だらけだ
そんな場所を自転車で通過した
そしてあまり行ったことない道に行き
意外な場所で自転車をおりた
「ほんとにここで合ってるの?日夏」
「うん。!ここ通るよ!」
少し薄暗い細い道を通った
「日向ーついたよ!」
顔を上げた
辺り一面にきれいな海が広がっている
「綺麗だね」
「でしょ!ひなた!」
「ひなつよくこんなとこ見つけられたね」
「すごいでしよー!」
自慢げにそう言うと日夏は海に入っていった
「きもちーよ!冷たくて!」
私も入ってみた
気持ちよかった
そして二人で座って他愛のない話をしていると
日夏がまた海に入ってどんどん奥まで行った
「日夏気おつけてよー?」
私が帰るころはまだ日夏は浅い所にいた
私は時間を確認スマホを見た
あっという間に7時になっていた
「日夏。私帰んなきゃ」
「そっか!じゃーねひなつ!」
少し暗くなり始めていて焦った私は
日夏を気にせず帰ってしまった
そして次の日から私は海に行くようになった
日夏と他愛のない会話をして
しょうもないことで笑い合い
こんな時間が続けばなって思っていた
そんなある日日夏がこういった
「私さぁ、やり残したことがあるんだよね」
「え?じゃあいまからやろうよ。日夏」
私たちはふたりでノートにやりたいことリストを作った
1つ目はタピオカを沢山飲む
「ねぇ日向今日はさここのタピオカ屋さんいこうよ!」
「えいこいこー!」
そして2つ目はプリクラをたくさん撮る
「日夏今日はこのプリね!」
「おっけー!」
それから沢山やりたいことを書いた
「日向ー?早く体育行くよー?」
「まってひなつ!」
四限目に体育があった
ねる@🕊️🪻🪄
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#BL短編集
Runa
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でも日夏のロッカーがなかった
「日夏?ロッカーは?」
「わかんない」
それから不思議なことが沢山起きた
日夏の机がなかったり
日夏の机にお花が置かれていたり
いじめだ
「日夏先生に言いに行こ?」
「いいよ大丈夫。」
おかしい。
日夏の靴箱が無くなってたり
おかしいよ
なのに日夏は笑ってる
そんなある日耐えられなくなった私は お母さんに相談してみた
「お母さん」
「最近ね学校で」
日夏が忘れられたり
ひなつの机に花が置かれてたり
日夏の机がなかったり
ロッカーが無くなってるの
全部話した
お母さんは急にため息を着いた
「あのね日向。」
私はびっくりした
だってそんなはずないもん
「日夏はもう居ないんだよ?」
そうだ。
日夏は2年生の夏
海に溺れて帰らぬ人となったんだ
私が今まで見てたのはきっと
幻覚、幻聴だったんだ
もしあの時海に入っていくのを止めてれば
止めてから帰れば
きっとまだ生きてたんだよ
end
コメント
3件
うぅ…読み終わってからずっと胸が苦しいよ🥀 最初の夏の日、透き通った海のシーンがすごく綺麗だったのに、お母さんの「日夏はもう居ないんだよ」って言葉で全部ひっくり返されて、日向が見てたのは幻だったんだって気づいたとき、ゾッとしたし、涙が出そうになった。 「もしあの時止めてれば」って後悔がずっと響いてる。 短いのに重くて儚い物語、ありがとうございました。ちゃんと受け止めたよ。