テラーノベル
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荻一野
3,847
ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
翌日。
smは昨日より少し顔色が良くなっていた。
教室へ入ると。
shkがすぐにこちらを見る。
『もう大丈夫?』
smは小さく笑う。
『大丈夫。』
『無理してない?』
『してない。』
『ほんと?』
『ほんと。』
そのやり取りを。
前の席の女子が不思議そうに見ていた。
「ねぇ。」
隣の子へ小さく話しかける。
「shkくんって、smくんといる時だけすごく表情豊かじゃない?」
「分かる。」
「普段あんまり笑わないよね。」
その言葉に。
shkは気付かない。
でも。
smは口元を見て分かった。
一瞬だけ。
shkを見る。
『気にしなくていい。』
shkは首を傾げる。
『?』
smは小さく首を振った。
『なんでもない。』
昼休み。
akがパンを片手にやって来る。
「shk!」
「昨日教えてもらったやつ、覚えた!」
そう言って。
ぎこちない手つきで手話をする。
『あ・り・が・と・う』
少し形は違う。
指の向きも怪しい。
でも。
一生懸命なのは伝わった。
shkは思わず笑う。
『惜しい!』
『もうちょっとこう!』
自然と手がよく動く。
表情も柔らかい。
笑いながら教えるshk。
その姿を見て。
pyがふっと笑う。
「本当に楽しそうですね。」
「だよね!」
akも嬉しそうに笑う。
その時だった。
「……あ。」
教室の入り口に立っていた先生が。
少し驚いた顔をする。
「shk。」
先生はゆっくり口を動かした。
「そんなに笑う子だったんだね。」
その一言に。
教室が静かになる。
shkは少しだけ困ったように笑った。
どう返せばいいか分からない。
すると。
smが手を動かす。
『手話だと、いっぱい話す。』
短い一文。
でも。
その手話を見たshkは。
一瞬だけ動きを止めた。
smは続ける。
『声じゃ伝えにくいだけ。』
『本当は、よく笑う。』
その言葉は。
shkがずっと。
誰かに分かってほしかったことだった。
胸の奥が。
じんわり熱くなる。
『……ありがとう。』
少し照れながら手話を返す。
smは照れくさそうに目を逸らした。
その耳が。
また少しだけ赤くなっていることに。
shkはちゃんと気付いていた。
『……照れた。』
いたずらっぽく笑いながら手話をする。
smは一瞬固まり。
小さくため息をつく。
『違う。』
『嘘。』
『……。』
否定しない。
その反応がおかしくて。
shkはまた笑った。
その笑顔を見て。
smも気付かないくらい小さく笑っていた。
コメント
1件
うわあ、もうこの回すごく良かったです……。先生が「そんなに笑う子だったんだね」って言った時の空気、一瞬凍る感じが伝わってきて。でもそこでsmくんが「本当はよく笑う」って手話で返すところ、胸がぎゅっとなりました。shkくんがずっと誰かに分かってほしかったこと、smくんにちゃんと伝わってるのが尊いです。日常の柔らかい空気感が丁寧で、ほっこりしました🌷