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病院に入ると、忙しなく
救急出口より全身大火傷をおった患者のお迎えお願いします!
もしもーし、○○さーん聞こえますかー!
この方は重症なので今すぐオペです!
先生!○○さんの血圧が下がってます!
ICUに移動します!
こちらの方との転床をお願いします!
こちらの方!腹部の出血が酷いです!誰か!手の空いてる方!運ぶの手伝ってください!
バタバタバタバタ
と走り回る、医療関係者の方々。
『啓悟くんは…!!??どこ…!?!?』
受付に行くと、人が多く
私の息子は…!!!
私の家族の状態はどうなんですか…!!
早く…!!!
容態を聞かせてくれ!!!
みんな、家族や友人を…。
胸が、痛くなる。
私も____
やっとこさ、受付の前へ。
『ホークスさんの…病室を教えてください』
私がそう言うと受付の人が、
少々お待ちください!!!
と
すぐに
奥の部屋に向かう。
すると
白衣を着た男の人が出てきて
「ホークスさんの…親族の方ですか?」
と。
『恋人です』
私は答える。
「そうですか…
案内します」
手招きされ、その人に着いていく。
エレベーターで2階へ。
啓悟くん…!!!
無事でいて…!!
心臓がうるさい。
怖い、怖い…
ICUと書かれた部屋の前に着いた。
ガラッ
ドアを開ける。
そこには…
全身に包帯。
酸素マスクに、たくさんの管や、モニター。
そして、バルーン。
ピピピピッピピピピッ
ずっと鳴っているモニター。
『啓悟くッ…….』
思わず息を飲み、
その場に膝から崩れ落ちる。
あなたは____
こんなになるまでみんなを____
世界を____
みんなを____
守ってくれたの?
…
『啓悟くんッ…..、!』
ベッドに近づき
愛する人の名前を呼ぶ。
もちろん返事は無い。
口を開いたのは
白衣の医師だった。
「ホークスさんは
全身に大火傷を負い、更に全身打撲。
血圧も低いまま、意識が戻りません。
酸素濃度も正常値より低く非常に重篤な状態です。
このまま植物状態の可能性もあります」
『そんな…!!!!!』
啓悟くんの手を握る。
2個、いや3個、点滴が繋がった手を握る。
『啓悟くん…ッ…』
輸血が、点滴がポタポタと落ちる。
ポタ、
ポタ
私の涙で布団が濡れる。
「では、失礼します。
泊まりなどの場合は1階に売店があります
こちらの部屋には、シャワーもありますので
好きにお使いください
では」
と医師の人はドアを閉める。