コメント
2件
み、みんな…??
56日目
誰にも助けを求められない私は何なんだろう。
たすけて、って言ったって何を助けてもらうの?
もう、分からないの…
泣きたくても涙は出なくて、何をしても感情は出ないの。……何で、なのかな。
…どうして、何処で間違えた……?
まふゆ
2024年10月 ……???
目をゆっくり開ける。
体を起こして窓辺を見ても花瓶すら無かった。
スマホで日付を確認する。
おかあさんが来た日より1日前。
『……じゃあ、夢だったのかな』
ベッドから立ち上がろうとした時、ノックも無しに扉が勢い良く開いた。
扉付近に目をやるとそこには__
「まふゆ…ねぇ、誰にやられたの?」
おかあさんが居た。
『ッ、おかあ…さん……!?』
目から光が消えるのを感じる。
「……まふゆ、まふゆは自分から飛び降りて入院したの?…違うでしょう?」
おかあさんはゆっくりと私の元へ近付いてくる。
『ヤダ、違う…違う、の…!!』
「……あぁ、もしかして…宵崎さん達にやられたのかしら? 」
『……!』
「だから言ったのに…もう関わるんじゃない、って。」
『違うのおかあさん…それは、違 ー』
「ついてきなさい。宵崎さんも入院してるんでしょう?…なら、病室に行くわよ。」
『っ、はい……』
おかあさんに逆らえない自分が嫌だ。
仲間を守れない自分が嫌だ。
……自分が、嫌なの。
『……』
おかあさんは奏の病室の前へ着くとノックをする。……そして、扉を開ける。
私が先に入る。
奏を見詰める。
凄く、謝りたい。
……ごめんなさいって。