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四葉の幸せ幼稚園

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四葉の幸せ幼稚園

2 - 命宿るものは全て大事に

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2024年06月13日

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小さい頃、僕はママに


『命あるもの全て大事にしなさい』


と言われて育ってきた。


友達が蟻を踏み殺した時、僕はその子に怒った。


それ以来、僕に人は寄り付かなくなった。


よくニュースで動物虐待のニュースを見る。


その時、とても殺したいと思った。


命ある生物が殺されているのに、その犯人達はヘラヘラして笑ってる。


そんな世間を見てとても苛立った。


ある日、僕は人を殺した。


でも僕は悪くない。


だってその人は多くの生物を殺した。


だから僕がお仕置をした。


ただそれだけだ。


───────────────────


あの子は変だ。


“ 変 ” というより “とち狂っている “ 


と言った方が正しいかもしれない。


僕はあの子の親友だ。


あの子はいつも


『命宿りし生物は、生きるために存在している』


そう呟いている。


あの子は命ある生物たちを絶対に殺さない。


たとえ、それが虫だとしても。


たとえ、それが凶暴な犬だとしても


たとえ、それが何人もの人間を喰ってきた熊だとしても


あの子はニコニコしている。


とても気味が悪いと思う。


でもそんなことを言っても、


あの子は聞いてやくれない。


あの子は人間が命ある生物を殺した時、

その人間を殺す


あの子は人間が人間を殺した時、

何もしない。


だが、大人の人間が子供を殺した時、

大人の人間を殺す。







あの子がそんな風になってしまったのは

理由がある。


それは、あの子の母があの子に


『命を大事にしなさい』


そう言ったのに、

その1週間後に近所の子供を殺したから。


聞いた時は驚いた。


だって、

その事件の犯人はあの子の母親ではなくて、


あの子自身だからだ。




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