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小さい頃、僕はママに
『命あるもの全て大事にしなさい』
と言われて育ってきた。
友達が蟻を踏み殺した時、僕はその子に怒った。
それ以来、僕に人は寄り付かなくなった。
よくニュースで動物虐待のニュースを見る。
その時、とても殺したいと思った。
命ある生物が殺されているのに、その犯人達はヘラヘラして笑ってる。
そんな世間を見てとても苛立った。
ある日、僕は人を殺した。
でも僕は悪くない。
だってその人は多くの生物を殺した。
だから僕がお仕置をした。
ただそれだけだ。
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あの子は変だ。
“ 変 ” というより “とち狂っている “
と言った方が正しいかもしれない。
僕はあの子の親友だ。
あの子はいつも
『命宿りし生物は、生きるために存在している』
そう呟いている。
あの子は命ある生物たちを絶対に殺さない。
たとえ、それが虫だとしても。
たとえ、それが凶暴な犬だとしても
たとえ、それが何人もの人間を喰ってきた熊だとしても
あの子はニコニコしている。
とても気味が悪いと思う。
でもそんなことを言っても、
あの子は聞いてやくれない。
あの子は人間が命ある生物を殺した時、
その人間を殺す
あの子は人間が人間を殺した時、
何もしない。
だが、大人の人間が子供を殺した時、
大人の人間を殺す。
あの子がそんな風になってしまったのは
理由がある。
それは、あの子の母があの子に
『命を大事にしなさい』
そう言ったのに、
その1週間後に近所の子供を殺したから。
聞いた時は驚いた。
だって、
その事件の犯人はあの子の母親ではなくて、
あの子自身だからだ。