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#山中柔太朗
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「吉田先生。君のような若造が提案するオペ術式は、リスクが高すぎるんじゃないかね?」
大カンファレンスルームに、嫌味なベテラン医師のねちっこい声が響き渡った。
自身の手柄にならない難症例に対し、前時代的な実績だけを盾にして仁人の完璧な手術プランにいちゃもんをつけているのだ。
「症例数が少ない。万が一の際のデータも不十分だ。そんな不確定な計画、承認できるわけがないだろう」
……出た、自分が最新医学についていけないだけの言いがかり。
参加しているスタッフたちが胸内で溜め息をつく中、仁人は冷静にメガネのブリッジを押し上げた。
「データなら十分に揃っています。それに——」
仁人が論理立てて反論しようとした、その瞬間だった。
「その件でしたら、こちらに全て揃っております!」
通る元気な声と共に、仁人の隣に立っていた舜太がすっと手を挙げた。
手元のタブレットを手際よく操作し、メインモニターに鮮明な比較データを一瞬で映し出す。
「先生がおっしゃったリスクに関しましては、過去3年の同型症例におけるパラメータ分析で完全にカバーされています!
さらに、吉田先生が考案された最新術式の方が、患者様の術後侵襲率を42%も軽減できるというデータがこちらです!」
「なっ……き、君ねぇ! 研修上がりの若手が口を挟むんじゃない!」
顔を真っ赤にして怒鳴るベテラン医師に、舜太は一切怯むことなく、とびきり爽やかな笑顔
でトドメを刺した。
「事実をご報告したまでですよ?ちなみに、先ほど先生が『不十分』とおっしゃった症例データがこちら。
先生ご自身が3年前に執刀された論文の数値よりも、今回の吉田先生のプランの方が安全性・成功率ともに遙かに高い数値を示しています。
……何か他に気になる点はございますか?」
完璧すぎる援護射撃と、相手の過去データまで頭に入れた上での爽快なカウンター。
ぐうの音も出なくなったベテラン医師は、口をパクパクとさせたまま、二度と何も言えなくなった。
仁人は驚きに目を見開いたあと、そのままカンファレンスルームを去った。
カンファレンス終了後、渡り廊下で仁人はぼそっと声を発した。
「……まぁ俺一人でもいけたけど。ありがとう」
小声での感謝を聞いた舜太は目を見開いた後、ニヤニヤしながら仁人を見つめた。
「あはは!仁ちゃんツンデレやなぁ。もっと褒めてくれたってええんよ?」
「…お前には二度と感謝してやらん」
「なんでっ!?」
控室には楽しげな笑い声が響き渡るのだった。
コメント
5件
初コメ失礼します! 1週間ぐらい前からずっと読んでて、更新を楽しみに1日頑張れてます! ほんとにこの話が大好きで友達にも自慢してます! リクエストしたくて、仁ちゃんが足を怪我しちゃったけど、迷惑かけたくなくて我慢し続けて1週間後に痛みが強くなった瞬間力が入らなくなって倒れてしまい結果は重い怪我でしばらく歩けなくなってしまった。 さのじん多めでメンバー全員が支える話がみたいです!
今回もとても素敵な作品ありがとうございます😊 仁ちゃんの冷静に見えてイラつく姿が見えてきますね😌 そして舜ちゃんの冷静で的確な攻撃で是非とも戦いたくない方です☺️ そして褒めて欲しい舜ちゃん可愛ぇぇよぉ😭 やっぱり末っ子は世界を救う異論は認めません😊 素敵な作品ありがとうございます✨️ 次の投稿楽しみにしています😊 体調には気おつけてくださいね☺️
読了しました🌙 今回も仁人と舜太のコンビが最高でした…!カンファレンスでの舜太の援護射撃、めちゃくちゃ爽快でしたね。過去データまで調べてカウンター決めるところ、完全にかっこよかったです。あと仁人のツンデレな「ありがとう」からの「二度と感謝してやらん」の流れ、二人の信頼関係がにじみ出てて好きです💛 次回も楽しみにしてます!