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rd 視点 .
相談を受けたあの日、俺は友人の事を強制的に眠らせて、家へと連れて帰ってしまった。
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俺は最近、友人の後をつけてしまっている。その友人とは、過去に何度かコラボをしている。相方のような存在だ。そんな友人の事を、俺は長々と嘘を吐き、騙しながら気付かれないよう後を着いていた。
だが、バレていた。後をつけていることを。だが正体はバレて居ないらしい。ただ、後をつけられているかもしれない、との事だ。ここは、早いうちに手を出さないとならない。後々正体が知られてしまったらどうしようも出来ない。やはり、行動すべきか。俺は、相談を聞いたあの日、友人を攫う。
「俺さぁ、最近ストーカーされてるらしいんだよね」
「え?」
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「じゃ、また相談のってもらうわ。」
「ん…、うん、わかった。」
相談会も終わり。もう呑気になんか居られない。早く後をつけないと。
俺がぺいんとのストーカーをするようになった原因は、ストレス。ストレスの原因は動画投稿なのだが、ううん、別に、リスナーや関係者もこの原因に関係ない。ただ、少し疲れているだけだ。動画編集も体力を使うし、動画を録るのにも体力を使う。本当、疲れてしまっているだけ。ただそれだけなのに、たくさんストレスが溜まってしまったのだ。
そうして、最近の話だが、またぺいんととコラボ動画をとったんだ。ぺいんとは楽しそうにしてた。俺の気も気にせずに。
あの日はため息ばかり着いていた。いや、わざとなんだけど。リスナーは俺の体調に気付いてくれた。でも、ぺいんとはいくら俺がため息を吐いても楽しそうに喋っていた。いいや、そういう動画なんだけど、少しは気づいてくれてもいいよね?そんな呑気なぺいんとに少し苛立ってしまったんだ。
俺はストレスで気が狂ってしまって、ぺいんとのあの純粋で俺の事を見向きもしない、あの笑顔をぶち壊してやりたかった。少しでも俺の気持ちを知って欲しかった。ただそれだけなのだが、俺は少し違う道へ進んでしまったそうで。その現状がコレだ。ストーカー。
…、ああ、そうだ。こんな長話は今はどうでもいい。早くぺいんとを捕まえないと。
必死になってしまい、つい走り出してしまった。ぺいんともその足音に気付いたのか、走り出そうとする。俺は全速力で走った。走って走って走って、やっとついに、ぺいんとを捕まえることが出来た。口許に睡眠効果のある布切れを当てた。即効性だ。もちろん静かに眠ってくれた。まさか、相談した相手に今までストーカーされていて、今こうやってストーカーの手の中にいる、騙されてたぺいんとが可哀想で可哀想で、とても愛らしい。このままずぅっと俺の掌の中にいて欲しい。
今までの俺とは違う。そんな思考を回しながらぺいんとを家まで攫って行く。
コメント
3件
続き気になるッ
不穏すき、、!