テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

リコはニュースになっていた。テレビに釘付けになりながら、共通の友人のスミレに連絡した。自殺ししちゃった、相談乗ってたのに。そう言って彼女と少し会話を始めた。


あの子、最期何じゃべったの?そうスミレに言われて意表をつかれた。私、なんて言ったんだっけ。最期の会話なのに、何も思い出せない…。彼女のことは一生の友人だと思っていたのに。どうしてどうしてと考えても答えが見つからなかったし、最期の言葉もハッキリとは思い出せないままであった。


墓が立てられていた。お参りに来るからね。お盆に来るよここに。そうメッセージを墓の段の上にそえた。そうして暫くは、私殺したも同然かもしれないと考えるようになっていった。そしてその後悔は私の仕事の邪魔をした。上司に怒られる回数も増えた。


それから全てが嫌になった。墓参りなどもいかずに、現実から逃げて生きていた。朝の満員電車、ネチネチ口調の上司、社会のいつまでも解決しない規模の大きな問題までにも腹が立ち、結局私も死のうと決めて線路を見下ろした。そして身を乗り出して、なんだかよく分からないまま視点が転がり、ふんわりした気持ちのまま逝った。

~つづく~

loading

この作品はいかがでしたか?

47

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚