今回はしぶかぶです
渋谷がキャラ崩壊してるかもです
それではどうぞ
死に物狂いで逃げた
周りは暗かった
人も通らず、電気はほとんどない
怖い
とてつもない恐怖心が襲ってきたが
あんな所よりかはマシだ
(見つかりたくない…見つかりたくない…見つかりたくない…)
俺はそんなことをずっと思っていた
だが、現実は非常だった
「何してるん?」
「ッッッッ!!!!!!!?」
後ろからとてつもない低い声で話しかけられた
驚き過ぎて声もでない程だった
俺はさらなる恐怖心に襲われ、呼吸もまともにできなかった
「息できてへんで?しょうがないから手伝ってあげるわ」
背中を声とはうらはらに優しくなでてくれた
それさえも俺は怖かった
だが、なんとか息を整えた
「良かったわ。それで、なんで逃げたん?」
少しもとの声に戻ったと思ったが低い声で言った
俺は内心焦りまくっていた
「そ、それは……」
嫌だなんて言えなかった
言ったらもっと酷いことをされると思っていた
「…ぁ……ぁぁ…」
「それじゃ分からへんわ、ちゃんと言えや」
(嫌だ……怖い…怖い…)
「なんで泣いてるん?俺は質問しただけやで?」
勝手に涙もでてくる
早く終われと心の中で何回も思った
「……ッ」
「……もうえぇわ」
「う……嫌…」
「嫌?」
咄嗟にでてしまった
笑っている顔は俺の怖さをピークにした
「あ……あぁ……」
「また”言い聞かせ”なあかんな」
「ごめん…なさい……ごめん……なさい…」
俺は謝ることしかできなかった
「もう…逃げない……だから……」
足にすがりついた
許してほしかった
「…しゃあないな…」
小さい声でなにか言った
そして頭を撫でてくれた
「…え?」
「次はないからな」
「は、はい…」
「うん。じゃあ帰ろうか」
俺は手を引かれて元の家に戻った
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