ナイフ

目黒は大好きだが、渡辺は憎い。

明日は目黒の撮影が休み。

渡辺の使ってるテレビ局の駐車場で待つ。

窓にフィルムを貼ってある車が入って来た。

降りて来たのは渡辺。

女は走って渡辺に近づく。

前より大きなナイフを持って。

マネージャーが先に気が付いた。

走ってくる女を止める。

ナイフはバッグに刺さった。

渡辺ー長野さん！

長野ー大丈夫です。

渡辺ーお前！

女ー何でこいつに刺さるのよ！

渡辺ーお前誰？

女は警備員に取り押さえられている。マスクを取られる。

渡辺には見覚えない女である。

あの時の女とは別人だ。

女ー分からないでしょ。

渡辺ー誰？

女ーめめに手紙出したのに、あんたが邪魔した。

渡辺ー・・あの時の人？

女ーめめに会いたかった。

渡辺ー会えばいい。目黒！

車から目黒が降りて来た。

渡辺の撮影を見学するため、一緒に来ていた。

目黒ー渡辺は悪くない。

女ーだって、邪魔したじゃない！

目黒ー手紙は俺が全部無視した。

女ー酷い！

目黒ー関係ない渡辺を切りつけたあんたの方が酷いと思うけど？

女ー私、綺麗になったでしょ？

目黒ー顔だけ変えても、中身が変わってない。

女ー毎日、好きって言って、気持ちよくしてあげる。

目黒ー断る。

女ー私、上手なのよ、男は皆んな喜ぶわ。

目黒ーじゃあ、そういう人を相手にしてれば？

女ーめめはダメなの？

目黒ーはしたない女はごめんだね。

女ー・・。

目黒ー警察に連れて行ってください。2度目なんで。