テラーノベル
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かな「…本当に死ぬの?」
みのり「…うん。」
私は 鈴木みのり
友達の 平野かな
私たちは 1時間後、自殺することを決意しました。何故、こうなったのか、何で、そうしようと思ったのかは、私にも分かりません。
……「生きてる理由」がないからでしょうか。「死ぬ理由」もないのに、不思議ですよね。
みのり「私、1時間後に死のうと思う。」
かな「…え?」
みのり「かなも、前言ってたでしょ?出来れば自殺できたらなって。」
かな「そ、それは言ったけど…。」
みのり「あの時、私はなんでだろうと思ったけど、別に否定とか、そういう感情は生まれなかったよ。」
かな「ま、まぁまぁ。落ち着こう?まず、なんで自殺なんて───。」
みのり「知ってる。自殺がダメなことだって。でも、仕方ないでしょ?命を無駄にするなって言われたって、死にたいものは死にたいの。」
かな「落ち着こう?私何か飲み物でも───」
みのり「ねぇ!」
かな「!」
みのり「そうやってさ、毎回逃げないでよ。そういうのやめなって」
かな「自殺は良くないよ。親が悲しむよっていう、善意で───」
みのり「───いい。私は必ず1時間後死ぬから。別に着いてきてもいいんだよ?」
かな「───…」
みのり「なに?聞こえない」
かな「───分かった。私も一緒に行くよ。」
みのり「…そうこなくっちゃ。」
私は、兄弟から比べられて、父から言葉の暴力、母からは将来のプレッシャー。
かなは、母親とふたりの生活。かなは週6で働いている。
でもこのお金は全て母親から飲み込まれる。
そんな日々の繰り返し。それだけの毎日
そりゃ死にたくなるも同然。
───自殺するのもしないのも、私の勝手。私たちの勝手。
だから、親が悲しむとか、そういう心配は一切なくて、相手の親のことを心配する私たちであった。
それから20分後
みのり「私たちあと40分でラクになれるよ。」
かな「そうだね。…最後になにかしたいこととかある?」
みのり「うーん…。遊園地いってみたい」
かな「えっ。行ったことないの?」
みのり「まぁ、私将来有望なのでね。」
かな「なにそれー、マウントぉ?」
みのり「まぁ、ちょっとね。」
かな「───将来期待される側ってどう?」
みのり「辛いよ。自由なんて一切なしで、休みの日も休めないまま月曜日が来てーの繰り返しだよ。」
かな「辛いねぇ………。」
今43分
みのり「結構時間たったね。」
かな「ねー。」
みのり「今すぐに死にたぁい」
かな「じゃあ、ちょっと寝るか。」
みのり「そーだねー」
59分
ついに、楽になる時が来た。本当に今まで辛かった。
さっきまで話してたのがあっという間に、終わってしまったから、寂しくなった。だからといって、もっと生きたいなんて思ってない。このまましねて良かった。
かなもきっと、苦しい生活から逃れられる。私も、楽になれる時が来たんだ。
───さようなら。
月麦(主)から
読んでくれてありがとうございます!
少ないし、急展開だし、ごちゃまぜだし、、。思いつき作品ですが、いいね押してくれたら嬉しいです!
コメント
2件
え 思いつき で こんな 作れる の すごない ??