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第3章 静かな綻び
ESTPが隔離されてから、部屋の温度が下がった気がした。
実際に寒いわけじゃない。
でも、誰も大声で笑わない。
ESFP:「なんかさぁ……静かすぎない?」
ISTP:「当然だろ。」
ENFPは目を赤くしている。
ENFP:「私、止められたかもしれないのに……」
ISFJがすぐ隣に座る。
ISFJ:「あなたのせいじゃないよ。」
優しい声。
柔らかい手。
INFPも俯いたまま。
INFP:「……次、誰かがいなくなるんだよね。」
その言葉に、誰も否定できない。
ENTJが手を叩く。
ENTJ:「感傷は後だ。まずは分析。」
INTJが頷く。
INTJ:「昨日の票は、途中から不自然に収束した。」
ESTJ:「合理的判断だ。」
INTP:「いや。統計的に見ると偏りが急激すぎる。」
全員の視線が集まる。
ENTPがゆっくり立ち上がる。
ENTP:「ねえさ。」
場の空気が少しだけ動く。
ENTP:「最初、票割れてたよね?」
ISTJ:「事実だ。」
ENTP:「でも途中から“なんとなく”空気固まった。」
ENFJ:「それは不安が伝播しただけじゃない?」
ENTPは笑う。
ENTP:「じゃあさ、その“不安”を一番最初に言葉にしたの誰?」
沈黙。
記憶が巻き戻る。
ESTJ:「私だ。」
ENTP:「うん。でも“決定打”じゃなかった。」
INTJの目が細くなる。
INTJ:「君は、何を言いたい。」
ENTPはわざと軽く肩をすくめる。
ENTP:「別に〜? ただ、面白いなって。」
でも。
その視線は、ISFJへ。
ほんの一瞬。
ISFJの呼吸が止まった。
ENTPはそれを見た。