❤️side
ー手紙を読み終え…
❤️「……」
今すぐ探さないと。
[もう2人の元には戻らない。]って書いてあるから恐らく…
もしそうなったら、俺のせいだ。
100%そうとは限らないが、なった場合は責任を取らないと。
メンバーを助けられないリーダーなんていらない。
💛「mtk…?」
❤️「ryokちゃん、今すぐwkiを探そう。」
❤️「もしかしたら…」
💛「ぇ…」
💛「そう、だねっ…探そうっ…」
言葉が途切れ途切れだなと思い、振り向くとryokちゃんが泣いていた。
❤️「りょ、ryokちゃん…?」
💛「ご、ごめ……」
❤️「大丈夫だから…ね?いっぱい泣きな?」
💛「う、うんッ…」
泣いている理由を知りたかった。が、パニックにさせてはいけないので、落ち着いたら聞こうと思った。
その間、泣いているryokちゃんを、ハグしながら頭を撫で続けた。
15分ぐらい泣いていただろうか。
ryokちゃんの涙が落ち着いてきた所で、泣いていた理由を聞いた。
❤️「言いたくなかったら言わなくても大丈夫だけど、聞いてもいい?」
💛「うん、いいよぉ…」
❤️「泣いちゃった理由を教えてくれる?」
💛「……」
❤️「やっぱり言いづらいかな…?」
💛「ううん、言える…」
💛「手紙を読んだ後のmtkがさ…その…後悔してそうな顔だなって思って、さ…」
❤️「うん…」
💛「wkiをッ、ハァッ…見つけたらッ、グスッ…消えちゃい…そうだなってッ、おもっッ、てさ…」
❤️「ryokちゃん…深呼吸しよ?」
❤️「今、空気吸いすぎて吐けなくなっちゃってるからさ。」
💛「カヒュッ、ハァッ…ゴホッ、ハァッ…」
❤️「出来てる、出来てる。ゆっくりとね。」
💛「スゥッ、ハァッ、ゴホッ、ゴホッ…ハァー…スゥー、ハァー…」
❤️「上手、上手。」
💛「スゥー…ハァー…スゥッ、ハァー…」
❤️「…落ち着いたかな?」
💛「うん、ありがと…」
❤️「良かった…」
❤️「ryokちゃん、ごめんね。」
💛「なんで謝るの…?」
❤️「ryokちゃんにもその気持ちにさせちゃったからさ。」
💛「その気持ちに…?」
❤️「うん、実はwkiの寝室に入った時にこれを見つけてさ…」
先ほど、寝室で見つけたカッターをryokちゃんに見せた。
💛「カッター…?」
❤️「そう、血もついてる。」
💛「……!まさか…」
❤️「多分、リスカしてたと思う。」
💛「そんな…」
❤️「俺も見つけた時は、『その事に気づかずに、俺は何してたんだろう』って思った。」
💛「っ、そんな、自分を責めないでッ…?」
❤️「ぇ…?」
💛「辛いことを1人で全部抱えないで、僕に分けたっていいんだからね…?」
❤️「っありがとう、ryokちゃんッ…」
あまりの優しさに、少し泣いてしまった。
ryokちゃんの言葉に救われた気がする。
彼も不安で仕方ないのに、こんな優しい言葉を掛けられるなんて、すごいなと思った。
こんな俺たちだけど、wkiにも頼って欲しい。
少しでも良いから、wkiの辛さを支えたい。
わがままだと思われてしまう。
嫌がられてしまうかもしれない。
それでも、wkiを助けたい。
❤️「…そろそろ、wkiを探そうか……」
💛「…そうだね、」
ー玄関前にて
2人はwkiからの家から出て、鍵を閉めた。
そこで、ryokちゃんが呟いた。
💛「…なんとなくだけど、まだそんな遠くに行ってないと思う、」
❤️「そうなの?」
💛「多分…」
❤️「…ひとまず、駅に行こうか。」
💛「うん…」
鍵は元に戻さずに、持っておく事にした。
そして、俺たちは駅に向かった。
💙side
💙「んっ…」
ふと眠りから覚めた。
腕時計で時間を確かめる。
スマホで調べた到着予定時刻ではなかったので、まだ目的地にはついてないだろう。
今は何処の駅なんだろうか?
そう考えていると、放送が流れた。
放送[次は、○○駅〜○○駅〜]
降りる駅の一個前の駅名が放送で流れた。
どうやら、ちょうど良いタイミングで起きたらしい。
ホッと安心しつつ、降りる準備を始めた。
💙「これで、よしっと…」
案外、早めに準備が終えられた。
暇だな、も思いつつスマホを見ようかと思った。が、すぐ辞めた。
💙(2人からの連絡ヤバそう…)
💙(…でも、返すのも大変だから、別にいっか)
まだ着くまで15分もある。
何をしてようかと考えた結果、外の景色を見る事にした。
コロコロと変わる景色。
ビルがいっぱいある所だと思えば、今度は木がいっぱいある森へ。
さらには、小学生がわいわいと遊んでいたりする公園。
カップルでピクニックをしてる草原。
家族で一緒にお出かけしようと準備してるお家。
窓から見る景色はまるで、映画を見てるかのように変わった。
💙「みんな楽しそうで良いな…」
💙「今頃、2人で楽しんでいるのかな…」
💙「…あの2人の中に、俺はどういう存在なんだろうか…?」
💙「ryokちゃんみたいに優しくもないし、mtkみたいに曲を作ったり出来ないし…」
💙「いてもいなくても変わらない存在、かな…?」
💙「だったら、いなくなった方がいいかもね…」
💙「2人にも気を遣わせなくなるし…」
💙「世の中には俺なんかより、もっと上手くギターを弾ける人がいる。」
💙「いなくなっても、マイナスになる事はないんだな…笑」
💙「…ッ、グスッ…ハァッ……グスッ」
あぁ、何で泣くんだろ。笑
もう分かりきってる事なのに。
💙「ハァッ、グスッ…ヒック、、グスッ…」
[2人からは必要とされてない。]
たったこれだけなのに、涙は止まらない。
何で?止まってよ、
これじゃあまるで…
……必要として欲しいって思ってるようになっちゃうじゃん…
あんな、2人には迷惑を掛けるような、別れるような、あの手紙を残しておいて?
💙「俺ッめちゃくちゃ…わがままじゃんッ…」
あまりにも自分勝手すぎて呆れてくる。
でも、見つけて欲しい気持ちもあってしまう。
こんな自分勝手でごめんなさい。
迷惑を掛けるようなマネしてごめんなさい。
💙「わがままでッ…ごめんなさいッ……」
そう呟くと同時に、降りる駅に到着したと放送が流れた。
袖で涙を拭きながら荷物を持ち、電車を降りた。
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