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第64話 見ていたものの真実
ジェイドが時空魔法に関する偽証罪で連行されたあとになって、彼の態度の真意を理解した理世。
(ごめん……ジェイド……でも今なら、今ならちゃんと――信じられる)
――すべての罪を被ろうとしているジェイドに、そう強く誓った瞬間。
理世の前に〈砂時計〉が現れた。
本人の意思ではなく、突然現れた〈砂時計〉。
(わかる――これは、私に反応して出てきたんだ)
場所は変わらず王宮の広間のはずだが、突然現れた〈砂時計〉に誰も反応しない。
まるで、理世の周りの時間が止まっているかのようだった。
〈砂時計〉は回転し、天板の長針と短針が回り始めた。
双方の針は――反時計回りに動いていた。
〈砂時計〉の針を見ていたはずの理世の視界が、突然別の場所に移動していた。
凍えるような空気に、視界いっぱいに広がる石造りの天井や壁。
(ここ……霊廟、だっけ?**********************
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