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「ねぇ…。何で、言ってくれないの?」
俺がカナダへ行く前の、最後の2人っきりでのデートの終盤
映画も
食事も
全部、全て楽しんで…
自宅でまったりしている、その時に…
突然、俺に聞いて来た
「ん?何を?」
何の事を言われているかが分からずに
頭を捻って悩んでいると…
「あのさ蓮…。俺は…いつまで【阿部ちゃん】なの?」
可愛く頬を膨らませ…
「良いもん。そしたら俺も、これから【目黒】って呼んでやる…」
拗ねた様に、可愛い口をへの字に曲げて
斜に構えてそう言った…
「………」
いつもは、大人びていて冷静なのに
こう言う所が…子供っぽくて可愛らしい
「ごめんて、阿部ちゃん…」
「ほら、また言った」
俺が、困った顔して頭を掻くと
頬を膨らませて、御冠…
「ごめんね」
側に行って
抱き締め、謝罪すると…
「ねぇ。いつまで俺は、待てば良い?」
俺の気持ちに気付いているのか
可愛く見上げて、問い掛けて来た…
『分かってるけど、今は呼べない…
俺が、向こうで…自信を付けて
大人な君の隣で、ちゃんと寄り添える様になった時…
その時…目を見て呼ばせて欲しい…
俺の…とても大切な…。
大事な、愛しい人の名前だから
心を込めて呼ばせて欲しい…』
言葉に出さずに、伝えると…
「分かった。もう少しだけ、待っててあげる…」
俺の気持ちを汲み取ってくれたのか…
頬を寄せて、擦り寄って来る
「その代わり。今は、もっと蓮を感じさせて…」
可愛い願いに堪らず俺は…
その身体を、強くギュッと抱き締めた…