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きっとこの恋は 叶花
プロローグ
私は女の子の光が好きな人だ。
友達としてではなく恋愛面で。
きっともうこれ以上、私の人生の中でこんなにも辛い恋は一生ないだろう。
『好きな人』
「かのは好きな人いるー?」
部活の帰り、光と私だけで帰っていると光が聞いてきた。
時々、聞かれる言葉。女の子がよく話している話。
またかと思いながら私は答えた。
「えっと…今はいないかな」
「そっかー。かのって好きな人全然できないよね〜」
「…まぁ、そうだね」
「せっかくモテるのにもったいない!」
「ふふっありがとう」
私の好きな人は光だ。だから、好きな人は光しかいない。
でも、そんなこと光に言えるはずがない。
ずっとこの思いを心の中にしまっとく。
あなたと付き合いたい、好きという気持ちを。
だけれど、今こうして私は光と一緒に帰ってる。
それだけで嬉しい。こんなに、光の近くにいれるのは私だけだから。
『好きなのに』
次の日、転校生が来た。女の子だ。
名前は彩と書いていろはと言うらしい。
別に転校生が来たからって関係ない…はずだった…。
彩の席は光の隣だった。
普通は光は転校生が来たからって転校生にかまう人じゃない。
だけど、席が隣になったら話が違う。
授業中に話しているとこをよく見るし、さらに彩は、光と私の仲にまで入ってきた。
「あっ叶花ちゃんだよね?光ちゃんから聞いたよ」
「うん…あなたは、昨日ぐらいに転校してきた彩ちゃん…?」
「そう!ありがとう、覚えててけれてて!これから、光ちゃんと一緒によろしくね!」
「えっ…」
「どうしたの?」
「うん、よろしくね…」
これからなんてない。よろしくなんてない。
なんで、なんで、私と光だけだったのに。
嫌だ。
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