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他の幻想郷へと繋がる結界を破壊し外に出た。
「ちょっ待て霊夢!いきなり外へつながる結界なんか破ってどうしたんだよ?」
私は無言でこの幻想郷を出た。そして今に至るというわけだ。
「……話からすると月の都が関係しているようですね。」
あれ?でもじゃあ私達は他の幻想郷に行ったのだろう?
「?でもじゃあ私達はなんで他の幻想郷に行ったんだよ?」
魔理沙が私の気持ちを代弁してくれた。
「確か…お二人は忘れていますが、私達は一度月の都に行きました。そこで見事に惨敗して、命だけは助けてくれました。また来たら命は無い……と」
思い出した。戦力が足りないので他の幻想郷に協力してもらうことにしたのだ。
二人も思い出したらしい。
「戦力がたりなく、他の幻想郷に協力してもらうことにした。だったよな?」
魔理沙が言ってくれた。
「そうですね……でも改めて考えてみると、なぜ私達はそのまま他の皆さんに協力してくれと言わなかったのでしょう?」
たしかにそうだ。なぜ私達はそれをしなかったのだろう?
あっ思い出した。
「思い出した!確か、あちらの幻想郷には私達が立ち入る前に侵入者がいたのよ!だから私達は交渉しても警戒されるだけと考えて、もし相手と弾幕ごっこになったら対応できるように情報集めをしていた………。つまり、交渉しても相手が警戒してガチの弾幕ごっこになったら危ないから対応できるように情報を集めていた。」
私達は色んなことを忘れているらしい。
どうしてだろう?
「もう一度幻想郷にいってみて、あちらの幻想郷に助けを求めてみましょう。もしかしたら助けてくれるかもしれません。」
たしかに妖夢の言うとをりだ。
今更だがそんな手もあったな……
「あのときの私らは焦りすぎてたからな……こうやって落ち着いて話していなかったから正常な判断ができなかったのだろう。
こうやって3人で落ち着けたのは何年ぶりだろうか?
「明日行ってみましょう。今日は心と体を落ち着けましょう。」
私はヘナヘナと座り込んだ。
きっと気が抜けてしまったらしい。
「霊夢!大丈夫ですか?」
妖夢と魔理沙が心配そうに私の顔を覗き込む。
私は大きく息をはきだした。
「私は大丈夫。やっと休めると思ったら力が抜けてね……そういえば妖夢、幽々子は迎えに行かないの?」
確か妖夢は幽々子を安全なところに置き去りにしていたと前言っていた。
「あ!すっかり忘れていました。霊夢。私幽々子様を迎えに行ってきます!」
妖夢ははっとした顔をして今も危険な外へ出ていった。
私は妖夢のことが心配だった。妖夢はいくら強くても一気に襲われたら流石に太刀打ちできないだろう。
「心配ね……まだ外は危険だっていうのに。」
「私、やっぱり妖夢の様子を見てくる!」
私は大きな声で行った。
正直外出たくなかった。まだ人々は殺し合っている。そんな所に自分から出ていくなんてどうかしている。
でも妖夢は幽々子のためだけに殺し合いが起きている外に自分から出ていっていてすごい。
「………なら、私も行く。正直心配だからな。」
魔理沙も行くと言ってくれた。
とても心強い。
私達も間もなくして外へ出た。
「でも、どこを探せば………」
「私が妖夢と霊夢にある魔法をかけているから場所はわかる。」
ある魔法というのがすごく気になったが、今はそんなことどうでもいい。
「こっちだ…わたしについて来い。飛んでいれば安全だろう。」
難無く妖夢と幽々子のいる場所に来れた。
「妖夢!来たわよ……」
そこには妖夢と幽々子が立っていた。
「あ、霊夢。来てくれたんですね。」
妖夢は嬉しそうだ。
「あ…みなさん!私のために来てくれてありがとうございます。」
幽々子は微笑んだ。
私は幽々子に一連の出来事を話した。
「そんなことが……わかりました。私も協力します。」
こうして幽々子も協力してくれるようになった。
そして明日は幻想郷へ交渉を申し込む。
果たして幻想郷は私達を受け入れてくれるのだろうか?