氷鷹は扉を開けた。そしてそこには20代前半ほどの男性の姿があった。彼は名を旗島(はたしま)と名乗った。旗島は氷鷹の話を聞くと隅へと進んだ。矢賀の寝ているすぐ左だった。すると、旗島が叫び声を上げた。
「なんでここに…”死体”が!?」
旗島の叫び声に目を覚ました矢賀はその場に目を向けた。馬場もその場へ行った。遅れて氷鷹もその場へ行った。そこには女性の死体が横になっていた。まさかの光景に全員立ち尽くしていた。最初に口を開いたのは矢賀だった。
「氷鷹さんが最初にここへいましたよね?なにか知ってるんじゃないか?」
全員の視線が氷鷹に注目する。
「えっ…私、よくは知らないです…」
はあとため息を付きながら旗島は死体を見た。そしてこう呟く。
「僕は今さっき来たので知りませんがこの位置は暗くて隅まで見えない。だから犯人はこの場所を選んだのでしょう。ですが、もし今日から昨日に起きたことなのであれば吹雪で引き返してこちらに居る。もしくは亡くなっているのどちらかになると思われます」
その時だった。氷鷹は想像もしない恐怖に襲われる。なぜだろうかだがその理由はなんとなくわかる。なぜだろう。氷鷹は冷や汗が止まらなかった。こんな気持になるのだな“犯人”は…と……。
20XX年。都市部でとあるゲームが始まった。その名も「吹雪山小屋殺人事件」。実際の事件に基づいて作成されたそのゲームに多くの人は魅了されていき、流行語になるほど。
では実際の事件は一体どうなったのだろうか…真相を知るものはこの時代にはきっと存在しない……。
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大丈夫?