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俺がカグヤに命令してから、昼になった。
「カグヤ帰ってこねぇな…っておいぃ!それ!」
ヴァイオレッタが窓際に置いているお飾りの花を口の中に突っ込んでいるところに俺は遭遇していた。
「はひ??…あ、、わわわわぁ!ふいまへんんっ…
……ごくん!
とーーってもおいしそうなお花が飾ってあったのでー」
「それ猛毒のバケカブトだぞ…龍神族で知らない奴いないぞ。」
「まぁ、ポイズンイーター!素晴らしいアビリティですね〜!」
「ミネルヴァ先生褒めるとこじゃないっすよ…。」
もしかしてヴァイオレッタさん。めっちゃバカな子なのか?
「そんなの食べなくてもこれから昼なんだし食堂で食べられるぞ?」
「お恥ずかしながらわたくし、まだこの国のお金がないのです。」
「食堂は城内で働いてる者なら全員無料ですよ。」
「むりょう!!!???」
「おー、たしかおかわりもあるぞ。」
ヴァイオレッタの目がまたキラキラと光る。
「そ、そんな…家族を置いてわたくしだけでご飯を食べても良いのでしょうか…」
本当に食べる事が好きなんだな。
「さりげなく俺の腕を食べるな。」
「ガルルルル」
「いつかご兄弟を見てみたいですね。連れてくれば良いのですよ。」
「たしかにそうだな、お前が住み込みで働き出したら、兄弟も困るだろう?」
「まだわたくしもここに慣れていませんし、二人を呼ぶとまた混乱につながりかねません。暫くは夜にこそっと抜け出して、頂いた残り物を持っていくつもりです。あの、いいですか?」
「おう。かまわんよ。食わせてやれ。」
「ヴァイオレッタさんは本当に家族想いなんですね…。私、なんだか 感動して涙がでそうです〜。」
「さてリュージさん、ミネルヴァさん。食堂っていう美味しい料理はどこですの?わたくし、わくわくしています♪」
ヴァイオレッタ。
本当に家族思いのいい奴なのに、絶妙に頭が悪い…。