「――あんまり、魔術を万能だとは思わないほうがいいよ」
ヨシュカから神殿で別行動するよう頼まれたフィンは、そう答えた。
「確かに僕は異空間に身を隠せるし、ある程度そこから移動もできる。でもどこにでも入れるわけじゃない」
そこから、フィンは自分が使う「空間に関する魔術」についてかいつまんで説明した。
異空間を経由して移動はできるが、未知の場所には移動できない。
窓などから目視をすれば中に入れるが、目視をしていない状態で密閉された空間には入れない。
そして――魔術で隠された場合、存在そのものに気づけない可能性があるのだという。
それを聞いたレオンが口を挟んだ。
「魔術で隠したものなんだし、同じ魔術師なら見つけられるんじゃないのかよ?」
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