無二の家にふとんなどを持って一条がやってきた。
「お邪魔しまーす」
「どうぞ」
無二は緊張した
「あれっ、一条くん。泊まってくの」小湊
「ああ。お前が吸血鬼の村に帰るまでな」
「ひどいな。僕帰る気ないのに」
「この村は小さいからな。新参者がいたらすぐ噂になる。バレたら死ぬよりつらい拷問が待ってるぞ」
「あんまり小湊さんを脅さないでください。それに血、分けたくないなら私があげますから」
「別におれはあげたくないわけじゃない」
「仲良さそうにしないでくれる?僕の無二だよ」
小湊は一条の前で無二にキスした
一条が目を見開く
無二は赤面した
一条がハンカチで無二の口をごしごしふいた
「!!」
「何するのさ」
「消毒」
無二は一条に口に触れられたと思うとドキドキした
三人の共同生活が始まった
無二は部屋で寝ていて他の二人はリビングで寝ている
(何でこんなことになったんだろ。私が死んでもいいなんて言ったから心配したのかな)
無二は一条のことが気になった
一方、小湊は一条と同じ部屋で寝るなんて嫌だった
(無二のそばで寝よう)
小湊は音もなく無二の部屋に入った
そしてふとんをめくって無二のふとんの中に入る
無二は驚いた
「小湊さんっ」
「一緒に寝よ」
微笑する小湊
「お前何してんだ」
一条が無二の部屋に入った
そして小湊を引っ張り出す
「あんたと寝たくないんだよ」
「だからって無二のとなりで寝るな」
小湊はしぶしぶ出ていった
一条が無二にふりむき「おやすみ」と言って出ていった
災害が起きた
暴風雨で床上まで浸水した
無二たちは寝ていられなかった。
道路は川のようになっていた。その川はひざまであった
「この村は住んでられないな。じゃあね」
小湊は去っていった
「小湊が自分の村に帰ってったのか。よかった」
一条が無二の家の畳を取り出しては外に干した
「一条さんの家はいいんですか」
「おれの家は後でいいよ。終わったら守若のところに行ってやったらどうだ。守若は今一人で経営してるし忙しいはずだ」
無二は行くことにした
守若は旅館を経営していたが浸水していた
「無二、久しぶりだ。手伝ってくれたらバイト代あげるよ」
守若に言われて無二は畳を旅館外に運ぶのを繰り返した
「守若さん、他の従業員どうしたんですか」
「無二をいじめた従業員は全員やめさせたからね。無二もたまにバイトに来てくれたらいいよ」
「じゃあ行きます」
「だったらさ、今日ここに泊まらない?」
「いいえ、自分の家で寝ます」
「何で?明日もこっち来るのに時間かかるじゃん。道路は川になってるし」
無二は一条といたいのだ
「自分の家がいいです、すみません」
「なら、仕方ないな」
無二は夕方まで手伝って家に帰った
一条がいなかったので一条の家についたら夜になっていた
「はい」
一条が出てきた
「こんな時間にどうした」
「急にいなくなってるから」
「だって小湊もいないし、無二の家にいるのは悪いなと思って」
「心配してくれてるんじゃなかったんですか」
「おれにいてほしかったの?二人暮らししたかった?」
「…..///」
無二は首を横にふった
「素直に首を縦にふればいいのに」
「あっ」
無二は一条に家の中に引っ張られた
そして玄関ドアの鍵をしめられる時、体が近かった
無二は胸の鼓動が高鳴った
「今夜は遅いから泊まってけよ」
風呂に入らせてくれた。
着替えは一条の服
一条の服は大きいから無二は一条のワイシャツしか着てない
一条は自分のシャツを着た無二のふとももがあらわな格好を見た
(えっろ//)
一条は気を取り直して
「おれのベッドで寝ていいよ」
「えっ、じゃあ一条さんは?」
「おれはリビングのソファーで寝るよ」
「でも水びたしですよ」
「俺と寝たい?」
「….///」
「じゃあおれはソファーで寝るわ、おやすみ」
(いいのかな)と無二は思った
それでも疲れていたのですぐ眠れた
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