コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
莉瑠は、眠っている時が一番幸せだった、もうそ
れしかなかった。幻聴で、思考が思うようにいか
ず、短期大学を卒業するだけで、疲れ果ててい
た。そして精神病院入院。ずっとなんとか考えよ
うとあがいていた。しかし、知性は病んでいく一
方だった。強迫観念のような思考。他人化した幻
聴。ずっと普通に生きようとあがいて、悩んで、
考え続けても、莉瑠の思考は、正常ではなかっ
た。
家にいる時は食事が楽しみだったが、もうそれも
自由にならない。
それでも、病院食も唯一の楽しみだった。食事が
運ばれてきたので、ベッドから降りて、机に向か
った。もう好きなように食べることもできない環
境だったが、休むことだけはできる。短期大学で
勉強をなんとかこなしてきたが、精神の病を抱え
ながら誰にも相談さえできず放置されていてつら
過ぎた。(本当にもうなんにもしたくない)莉瑠は
これからどうなるのか不安しかなかった。常に頭
の中で声が騒がしく、幻聴が聞こえれば莉瑠はわ
めき散らすだけだ。