どうせ死ぬなら最後に猫の様子でも見てやろう
そう思い目を開けた
するのそこには…
あの猫と
「え?!なに?!どういうこと?!」
咄嗟に叫んでしまった
でも仕方がないだろう
さっきまで道で倒れていたはずだ
でも…叫んだことに後悔した
視線が痛い
でも…クラスの中よりはマシだ
だって
みんなから向けられているのは困惑の目線だから
「ここどこだろう…」
そう思いながら街を歩いていくことにする
探索していきひとつ分かったのは
ここは田舎の村に近い街のようだ
「みんな優しそうだなぁ…」
ここなら友達も出来るかもしれない…!
そう思いながら進んでいくと
空気が変わっていく感覚がした
嫌な空気がする
人を差別するような、そんな嫌な雰囲気だ
あのクラスのような嫌な雰囲気が…
誰がこの雰囲気にしているのだろう
もしかしたら俺と一緒なのだろうか
だったら友達になれるんじゃないか
そんな期待を込めながら進んでいく
すると少し開けた場所に出た
開けたというか…避けられてるの方が正しい気がする
どんな人がいるのだろう
そう思い見てみるてそこには
酒に溺れているヤンキーがいた
いや、ヤンキーなのかは分からないが
金髪で肩出してる男はヤンキーだろう
どうしよう引き返そうかな…
素直に言えば話したくない
いや、でももしかしたらいい人かも…
いやでも……
「なんだぁ?おまぇ〜俺の事見てよぉ」
「えっあ…」
?「この酒はやらねぇぞぉ?」
「いやいらないけど…」
なんなんだこの酔っぱらいは
?「なんだよつまねぇなぁ!」
これ以上絡まれたくない…
そう思いヤンキーに背を向けると
「おい待てよ」
と呼び止められた
「な…んですか」
勇気を振り絞って振り返ると
酔って顔が赤くなっているヤンキーがこちらを真剣な目で見ていた
?「お前…」
何を言われるんだろうか
そうドキドキしていると
「ここの人間じゃねぇだろ」
そう言われた瞬間
まるで音が聞こえなくなったかのように声が遠のいた
?「なぁにそんな怯えなくたって大丈夫だっての…この世界にはそんなやつ山ほどいるんだし」
「そう…なの?」
?「なんたって…俺がそうだからな!」
そうなんだ…
初めて知った
そうなった途端一気に親近感が湧く
「君名前は?」
?「ん?俺?俺は…沙野 光」
そう言いヤンキーこと沙野くんは歯を見せてニカッと笑った
ギザギザの歯は初めて見た…
研いだのかな
光「おい聞こえてるぞこの歯は元からなの!研ぐなんてするわけないだろ」
「確かに…」
彼はやれやれという風な素振りでため息をついた
光「で…お前は?」
「俺は、平田 勇」
光「ふーん」
彼なら
「あの…さ」
光「なに」
友達になってくれるかもしれない!
「えーっと…“友達”になってくれない?」
光「…は?」
「あ、えーっとその、あれだよ?!ここ来たばっかで不安だから少しの間の…ね?」
あれ?これもしかして…言葉間違えた?
光「…ふッんはッw」
焦っていると突然
彼がふきだした
光「ふはッwあははッw」
「な、何がそんなに面白いの…!」
光「だ、だってw言い訳がッw」
「うー…もういい!!」
恥ずかしくて顔を見せられない
光「あー笑った笑った」
「ところで返事は…?」
光「はいはい、よろしくな?勇くん?」
「え?!いいの?!」
光「いいよ別に…お前面白いし、でお返しは無いのか?」
なんかバカにされた気がする…けどいいや
「よろしく!沙野くん!」
光「あ”ーなんつうか…名字読みは硬っ苦しいから光でいい」
「わかった!じゃあ光!よろしく!」
光「…お前友達ってなったからって距離近くなりすぎじゃね?」
「あ、ごめん…」
光「別にいいけどよ…」
これで念願の…
でも何すればいいんだろう?
コメント
29件
光くん好きだァ…尊い…
宣伝を見て見に来ました! 最高です…!勇くんや光さんの言動や表現の仕方が好きすぎて大好きです! 特に光さんの笑い声とか脳内再生余裕でできて、もう、見た目とか!大好きです!
ギャアアアアアアッ!!!!! もうやだ可愛い。何この子達。2人とも可愛いじゃん。 これからこの絡みがもっと見れるってことだよネ…?ネ…!?!?