テラーノベル
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リヴァレーに急かされ、急いで遺跡に入る5人。遺跡内は霧が完全に晴れており、薄暗い空間が広がっていた。
「すごい強大な魔力……しかも一つではありません……」
「ステラ様……じゃない……」
「って言うかこの魔力……もしかして……」
魔力に敏感な女子3人が遺跡に入った瞬間、奥から強大な魔力を感じ取ったのだろう。
『当然ステラ様の魔力じゃない……4人……いや、5人か?おい!いそげ!』
いつぞやの湖畔の遺跡と同様、壁や天井がうっすらと光っている。光が続いている道を全速力で進んでいくフィニス達。
しばらく進むと、目の前には一つの扉が目に入った。
『この奥は大広間だ。その奥にはステラ様の祭壇がある……でもここに来る過程と同じで、ボクらがいないとステラ様は呼べないはず……』
「でも……この奥には……」
1番魔力に敏感なアルテアの額からは脂汗が滲んでいる。
「多分……いる……」
ニティアが意を決して片方の扉に手をかける。それに合わせ、もう片方の扉に手をかけるフィニス。2人は頷き、ゆっくりと扉を開ける。
⸻
ギィ……
扉が開いた瞬間……
ドォーン!!
凄い光と共に爆発音が響いていた。
「な……なんだ!?」
フィニスやニティアを押し除け、ルシオが先頭で盾を構えて立ちはだかる。
「お前ら構えろ!」
部屋の中を漂う煙。全員が武器を構え、臨戦体勢のまま、部屋の中の敵を見定めようと目を細める。
「……どう言うことだ」
徐々に薄れてゆく煙の中から真っ先に現れた影。フィニス達の目の前で、フィニス達に背を向ける形で、まるでルシオのように盾を構えている傷だらけの白い影。
そしてその奥にいるのは3つの影と……
「白髪の……魔女!」
まるで盾を持つ白い魔族と対峙しているような状態で白髪の魔女と双剣の魔族を含めた3体の魔族が向き合っていた。
フィニスの声に気付いた盾の魔族が、一瞬フィニス達を見ると、すぐさまフィニス達の方へ身体を向け、傷だらけの身体で向き合う。
意外にもフィニス達の存在に今気づいたのだろう。少し疲れているような表情でフィニス達を睨みつける魔女。
『お前達か……そう言えばそうだった……』
一歩前に出るフィニス。
「そう言うお前らこそ……仲間割れでもしてたのか」
あえて挑発するような言い方をするフィニス。目の前の盾の魔族が明らかに睨んでいた。
『お前達の知るところではないな……』
そう言って振り返り、奥の祭壇へ足を向ける魔女。
「待ちなさいよ!」
魔女に向けて叫ぶニティア。
その声に魔女は一瞬足を止めて、首だけをニティア達へ向ける。
『バリルシウス……相手をしてやれ。こいつらをこっちに連れてくるなよ』
『はっ……』
バリルシウスと呼ばれた盾を持つ魔族が魔女に身体を向けることなく、フィニス達を睨みつけたまま盾を構える。空いた右手が白く光り出すと、禍々しく鋭い角がうねりを上げているランスを出現させた。
『アルドムリア……魔力の供給があるとは言え、バリルシウスは消耗している……。ついてやってくれ』
双剣の魔族の隣にいた杖を持った長髪の魔族がニコリと笑う。
『かしこまりました』
その返事を聞いた魔女は再び祭壇へ向けて歩みを進めていった。
そして一歩フィニス達の方へ踏み出すアルドムリア。名前を呼ばれなかった双剣の魔族と、もう1人の手ぶらの魔族は魔女と共に奥の祭壇へと歩いていった。
コメント
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ああっ、このエピソード、すごく緊迫感があって一気に引き込まれました……! 遺跡の中に入った瞬間の魔力の描写から始まって、扉を開けたらまさかの爆発音&仲間割れ的な光景! 白い影が盾を構えてるあのシーン、一瞬「味方?」って思わせといてからの魔女の冷たい指示――「バリルシウス……相手をしてやれ」の台詞、ゾクっとしました。 傷だらけで盾を構える魔族にこんなに感情が動くのは初めてです……この先どうなるのか気になりすぎます🌷
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