先輩が卒業してから
5年の年月が経った
僕は社会人になっていた
自宅からの
コンビニに向かう道の途中
僕は先輩と出会った
先輩を見かけて
直ぐに挨拶をした
「先輩!!お久しぶりです」
僕は自然と笑顔になった
「久しぶりだね、元気にしてた?」
先輩は笑顔で
挨拶を返してくれた
「はい、先輩も元気にしてました?」
「私?勿論」
僕達はしばらくの間
その場で雑談した
「私、そろそろ行くね?」
「あ……はい……さようなら」
先輩は僕から
背を向けて
去ろうとした
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このままで良いのか?
僕は先輩に……
何も伝えてない……
このままじゃあ駄目だ
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「先輩!!」
僕は先輩を
呼び止めてしまった
先輩の足は止まった
振り向き
笑顔で僕を見た
「ん?どうしたの?」
「あ……あの」
僕は自身の手を
力強く握っていた
「あ、あの!!食事行きませんか!?」
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僕は……意気地無しだ……
先輩に僕の想いを
告げようした
なのに
全然関係ない言葉を
発してしまった……
「うん!行こう、私、お腹空いてたの」
僕の食事の誘いに
先輩は乗ってくれた
相変わらずの
可愛い笑顔の先輩
僕の胸は
高鳴っていた
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