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ジーク「…現実をなかったことに…ね。お前、何がしたかったんだ?」

ジハード「それは…言って分かるものなのか…。俺の魔法に対してどう思った。」

ジーク「色々揉み消せるなって思った。」

アマラ「死ぬ間際とか便利そう。」

ジハード「ああその通りだ。実際今まで、俺が生き長らえてこれたのは、この魔法のおかげだ。ただ…デメリットが無いわけじゃないんだ。この魔法は、全てをなかったことにできる訳じゃない。制限があるんだ。一つだけなかったことに出来ないものがある。ただその1つを何にするかは決められるんだ。…俺は魔力を指定した。あ、ええと、魔法を使うのに必要な力だ。」

ジーク「知ってる。悪魔は魔力がなきゃ、生きていけない。」

アマラ「…アンタもしかして」

ジーク「魔力がなんなのかは知らないけどな。昔、魔法をやたらぶっぱなす悪魔に会ったことがあるんだ。魔法を打たなくなったと思えば、散々暴れて、そのまま死んだ。あんな強力なんだ。なにかしらのエネルギーがなきゃいけないって言われても納得出来る。」

アマラ「魔力の少ない悪魔は目に見えて、衰弱するはずなんだがな。」

ジハード「俺は計画を実行する前から、魔力は十分に足りてた。ちょっと君達の予想と違う。」

アマラ「というと?」

ジハード「…君達も時の国の問題については知ってるだろう?」

ジーク「悪魔がやたら来るって話か?」

ジハード「そうだ。…俺達の目的は、その問題を未来に持っていくこと。先延ばしにして、少しでも考える時間を増やすことだった。」

アマラ「…正気か?」

アマラは眉をひそめて低い声でそう尋ねた。

ジハード「いいや。狂ってなきゃ今頃無事で済むもんか。」

ジーク「話が見えてこないんだが…」

アマラ「コイツはこの国に一生居続ける。死ぬまで。コイツ自身が、悪魔避けになってるんだ。野生動物は、自分より強い相手に挑んだりしない。それと同じだ。」

ジハード「…今の俺は、砂漠にいる悪魔の誰よりも、高い魔力を持ってるだろうな。」

ジーク「襲ってきた理由は?」

ジハード「襲わなきゃ、魔力は奪えない。だけど、…ローズはともかく俺は襲うのは不本意だった。だから、ローズは俺の魔法に可能性を見出した。」

アマラ「そんなの許す訳には…」

ルスベスタン「フィヌノア国の住人と同じ末路を辿る…と。本当にそれでいいんですか?」

ジーク「おかえり。」

クリウス「ただいま。」

ジハード「ああ。」

ルスベスタン「…嘘はついてないみたいですねぇ。まぁぼくらがここで根掘り葉掘り聞いても、処罰するのは結局クリフ殿下なんですし…って言われて納得出来るわけないか。」

そう言い、ルスベスタンはアマラを見る。

アマラ「…一方的な意見だし…アイツからも聞かなきゃな。」

アマラはそう言うと、気絶してるローズに視線をやる。

アマラ「あの状態で聞けるか怪しいが。」

ルスベスタン「だってこのままほっといたら自分ら、下手したらまとめておじゃんですよ。あれくらいで丁度いい。もう魔法の類はこっちは使えないみたいですしね。」

ジハード「そうだな。」

ジーク「とりあえず情報を整理しながら、他の奴らが起きるのを待たないか。正直そっちのが心配で考えられない。」

アマラ「まっそだな。」

ジークの提案を、全員飲みアマラはすとんと胡座をかいて座る。

クリウス「また外に行くの?」

ジーク「ああ。運んでおこうと思って。」

クリウス「手伝うよ。」

ジーク「いや俺一人で…あー…やっぱり頼む。」

ジークとクリウスは宿屋から外に出て、避難所の方へ行く。

ジーク「こっちにアリィが居た。」

クリウス「避難所…作戦は一応俺も聞いてたけど、こっちに来る予定はなかったよね?」

ジーク「アマラから聞いた話だと、悪魔が急に襲撃してきて、作戦の邪魔になるってことで、アリィだけ永夜の国に行ってたらしい。本当は、アマラも行くつもりだったんだらしいんだが…本気で腹を殴られて止められたらしいぞ。」

クリウス「そんな子だったけ…?」

ジーク「いや寧ろ暴力沙汰は、大嫌いだ。…だからだろうな。俺はそれで正解だと思う。アマラが行ったところで…死んでたのは間違いないだろうな。逃げる体力をキープするのも怪しいんだ。着いたぞ。」

クリウス「…怪我人が多かったんだろうね…。」

クリウス(でもなんで避難所に…?)

ジーク「だろうな。アリィ、ノア。」

ジークはアリィとノアの名を口にするが、二人は眠り続けている。

クリウス「ニャヘマとニェヘマも居る…無事でよかった…。」

ジーク「家族か?」

クリウス「うん。城を出てからのね。」

ジーク「顔がそっくりだけど…兄弟?」

クリウス「ううん双子。その白髪のヒトは?」

ジーク「仲間だ。危ないからこいつだけ留守番させてたんだ。お前の家族の女性と同じところで寝てた。」

クリウス「えっ、道端で寝てたの?」

ジーク「ああ。」

クリウス「そっか。ありがとう。…道端で…そんな簡単にやられるような子じゃないし…多分無茶したんだね。あとでしっかり叱らないと。」

ジーク「お前は一応…”寝てた”んだよな。」

クリウス「うん。」

ジーク「”寝てない”奴らの共通点ってなんだろうな。ノアを運ぶのを手伝って欲しい。家族が先でもいいけど…」

クリウス「いいや大丈夫。強い子達だし、それにこの2人以外にも居るから全員宿屋に連れて行ったら、ぎゅうぎゅうになるからね。」

ジーク「お前の家まで運んでもいいけど…」

クリウス「…ルスベスタンから聞いた時は、怖い子だなって思ったけど…案外優しいところあるんだね。何往復する羽目になるけど。」

ジーク「アレは…悪かったと思ってる。言い訳にしかならないが…足元見られたと思ったんだ。」

クリウス「あ〜…まあそう考えちゃうのは仕方ないかも。それじゃあお言葉に甘えて。」


クリウス「ただいま。」

アマラ「おー、おかえり。…そのデッカイの誰だ?」

ジーク「俺の仲間。連れてきちゃまずかったか?」

アマラ「いや別に…宿を借りてるのはジーク達なんだから、アタシがとやかく言う権利はない。」

アマラ達が会話をしていると、ノアの瞼がゆっくりと開く。

ルスベスタン「お、起きた。」

ジーク「ノアが先か。」

ノア「……。」

ノアはぼーっと、瞼を開けては閉じる。

ノア「…この歳で、お姫様抱っこされたのは初めてかな…。」

クリウス「ダメだった?」

ノア「ねぇ待って何この美形。あ、ジーク。」

ジーク「おはよう、もう大丈夫そうだから下ろしてくれ。」

クリウス「はーい。」

ノア「あ、ありがとう。…え、ええと…」

ジーク「お前を抱えてくれたのは、この国の第1王子様だぜ。」

ノア「…ころ…?」

クリウス「さないさない。もうやめてってば。」

ノア「ええと、何か起こったことは分かるけど、起こったことが全く分からな…ジハード?」

ジハード「……。」

ノア「…ああそういう事ね。分かった。」

アマラ「知り合いか?」

ノア「少しね。ええと…」

アマラ「アマラだ。」

ノア「あいや…そうじゃなく…」

ジーク「ノア以外は少し席を外してもらえるか?」

アマラ「分かった。2人も行くぞ。」

ルスベスタン&クリウス「はーい。」

ジーク「…行ったな。お前前に記憶を覗けるって言ってたよな?」

ノア「そうだけど…」

ジーク「お前にも聞きたいことは山程あるが…まずはこっちが優先だ。アイツの記憶を覗いて欲しい。」

ノア「それは構わないよ。どこまで覗けば…」

ジハード「9年前だ。」

ノア「…分かった。」

ジーク「悪いな、起きて早々。」

ノア「ううん。」

ジーク「それと…」

ノア「何?」

ジーク「後でしっかり叱られようなポルポル。」

ノア「み、見逃してくれたりは…」

ジーク「ダメ。」

ポルポルは今日もお腹が空いている

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