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後日談みたいなもんです
(数日後。江戸の空はいつも通りの青)
(万事屋)
(ドアが開く音)
彩音「……ただいま。」
(静寂。神楽と新八が動きを止め、銀時が新聞の陰から顔を出す)
銀時「……おう。おかえり。」
新八「彩音さん!本当に、良かったぁ……!」
神楽「もう!どこまで心配かけるつもりアルか!ばかばかばーか!」
(神楽が勢いよく抱きつく。彩音は一瞬戸惑ってから、優しく頭を撫でる)
彩音「……ごめん。アタシが一番、バカだったかもな。」
銀時「……まあ、いつものことだな。」
彩音「……うるさい、銀時。」
(ほんの一瞬、昔の空気が戻る。けれどどこかぎこちない)
新八(小声)「なんか…やっぱり距離感、ちょっと違いますね。」
神楽「でも前より“らしい”感じ戻ってきたアル。」
(そんな中、銀時が立ち上がる)
銀時「……よし、バイト行くぞ。依頼来てんだよ。」
彩音「は?久々に帰ってきた人間に休ませる気ゼロ?」
銀時「甘ったれんな、うちはブラックだ。」
新八「いや胸張って言うことじゃないですからそれ!!」
(わちゃわちゃ再開。少しずつ、以前の調子に戻っていく)
(夜。屋根の上で一人空を見る彩音の背中)
銀時(背後から)「……まだ全部は戻ってねぇんだろ?」
彩音「……なんで分かる。」
銀時「お前が飯のときに俺のプリン隠さなかったからな。」
彩音「……くだらねぇ。」(少し笑う)
(間)
彩音「でも、不思議だよ。全部忘れてたはずなのに……アイツらの顔見ると胸が痛くて、嬉しくて。」
銀時「そりゃお前、魂が覚えてんだろ。忘れようが、消えねぇもんってのがある。」
(彩音が銀時を見つめる。銀時はそっぽを向く)
銀時「……ま、戻ってくれてありがとな。お前がいねぇとツッコミのキレが落ちんだよ。」
彩音「……なにそれ。褒め言葉?」
銀時「いや、ただの人材評価だ。」
(夜風が二人の間を通り抜ける)
彩音(小声で)「……ただいま。」
銀時「おかえり。」
(屋根の上、月明かりに照らされる万事屋の看板)
ヤッパギンサンチャランポランダケドイイッスネ