この作品はいかがでしたか?
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💚サイド
病室に着くとベッドの上には叔父さんがいて。
まだ意識が戻っていないようだった。
💚「…っ!」
この光景を見てもまだこの状況を信じたくない自分がいた。
もし、このまま意識が戻らなかったら…?
本当に1人になってしまう。
そんな現実を受け入れたくなくて。
こんな自分が嫌で。
大嫌いで。
もう、自分の大切な人達のあんな姿見たくなくて。
💚「…。」
その場の空気にも耐えられなくて僕は病室から離れた。
🖤「あ…亮平?」
蓮くんのそんな声なんて聞こえていなかった。
💚「…っ。グスッ」
このまま消えていなくなりたかった…。
🖤サイド
病室に入ると当たり前だけど
お父さんがベットの上に横たわっていた。
意識が戻っていないようで
病室もどことなく険悪な重い空気が漂っていた。
💚「…っ!」
亮平はずっと下を向いている。
そりゃ怖いよな…。
💚「…。」
亮平が病室から出ていった。
🖤「あ…亮平?」
俺の声なんて聞こえていない様子だった。
しばらく経っても亮平は帰ってこなかった。
気になって亮平を探しに俺も病室を出た。
いくら病院の中を探しても亮平は見つからない。
🖤「どこにいるの?」
もしかしたら病室の外にいるのかもしれない。
じゃあ一体どこに…。
もしかしたら迷惑かもしれない。
でも、なぜか今探して話さないといけない気がして
俺は病院の外に出た。
💚サイド
僕は病院から出て公園のベンチに座っていた。
今は雨が降っている。
でも、そんなのあんまり気にならなかった。
ただ、あの病室に居たくなかった。
💚「…。」
やっぱり僕は周りの人達に迷惑をかけて不幸にする。
いない方がマシじゃん。
どのくらいの間そうしていただろうか。
遠くから見覚えのある人が見えた。
…蓮くんだった。
💚「…っ!」
今は会いたくない。
話したくない。
逃げようとした時、
🖤「亮平!待って!」
💚「…。」
🖤「待ってくれないの?悲しいなぁ。」
💚「…。ビクッ」
🖤「やっぱり。こういうと逃げられないよね?亮平優しいから…。」
誰にも会いたくなかった。
逃げたかったはずなのに…。
君がきてくれてすごく嬉しかった。
それはなぜ…?
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続き待ってます❣️