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トーヤクン…????キミモシカシテ何かしちゃったカナ????🙄(???????)
ストーカーは誰なんだ…?あかまるさんこういう系も書けちゃうとかまじ天才すぎるわ
From.司
「ストーカー?」
深刻な面持ちで、類は俺に相談してきた。
「ああ、最近そんな気がしてね…」
「詳しく話してくれるか?」
「うん……」
「あのね、最初はポストに手紙が入ってるだけだったんだ。」
「なんか、いつも見ているとか、愛してるとか……それも怖いんだけど、あまり気にしていなかったんだ。」
「いや……それは気にしような。」
「…でも最近、酷くなってきてねぇ。」
類は今にも泣きそうだった。余程不安なのだろう。
「…ポストの中に、猫の頭が入ってたり、ずっと見られてる気がしたり……」
「それに、この間見つけたんだ。小型のカメラと盗聴器。」
「怖?!!」
「ここまで来ると……本当に怖くて…」
類は震えていた。可哀想に。
「犯人に心当たりは?」
類は首を振る。
「全くないんだよ。」
「意外にも、身近な人が犯人って事もあるみたいだぞ。」
「へぇ、そうなのかい?それは…人間不信になりそうだね。」
俺は、類が心配でならなかった。
「…ねぇ、司くんが良ければなんだけど…恋人のフリをしてくれないかな?」
「は?!?!///」
「恋人がいたら、諦めてくれるかなって。」
「……フリじゃないとダメか?」
「え?」
「その……本当の恋人じゃ、駄目か?」
「えぇ?!!//」
こうして、俺は類と付き合う事になった。
言い方はあれだが、ストーカーのおかげだな。
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From.類
司くんに告白されちゃった……!!
今日も、心配だからって家まで送ってくれた!!もう、幸せだよ…!!
ストーカーは怖いけど、結果オーライかな。
司くんと一緒なら、今はどんな嫌がらせも怖くない気がする!
僕は胸を踊らせながら、眠りについた。
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From.司
「は?!つ、付き合ったんすか!?」
彰人は酷く驚いた様子で、俺にそう言った。
「ああ!類に告白して、OK貰えたんだ!」
「良かったじゃないですか!いや〜、長かったですけどねw」
「ああ、彰人のおかげだ。礼を言う!」
「いやいや、俺は話聞いてただけで、何にもしてないんで。」
彰人は、数ヶ月前から恋愛相談に乗ってくれていた。
「それにしても…どうやって告白したんすか?」
「ああ、類が最近ストーカー被害にあっていると相談されてな。その時に…まぁ、成り行きで…」
「ストーカー?!」
「え、それ…大丈夫なんすか!?」
「いや…あまり大丈夫じゃなさそうなんだ。小型カメラや盗聴器まで仕掛けられていたらしい。」
「は!?こっっっわ!!」
それが正常な反応だろう。彰人は本当にストーカーについて知らなかったみたいだ。
正直、俺は彰人も疑っていた。だが、やはり彰人ではなかったか……
「そういや、俺も彼女出来たんすよ。」
「え?!」
「なんか、この前ライブ来てくれて…それで仲良くなって、告られました。」
「そ、それ…冬弥は知ってるのか?」
「いや、まだ言ってませんけど。」
確か、冬弥は彰人が好きだったような……
それに、冬弥は昔から独占欲が強くて、よく揉め事になったな…
冬弥の事だから、大丈夫だとは思うが……
「それ…冬弥にはあまり言わない方がいいかもな…」
「はぁ?なんでですか?相棒だし、隠し事はしたくないんですけど…」
「そ、そうだよな。すまない、忘れてくれ。」
「何ですか?w気持ち悪いんですけどw」
「いや、本当に何でもないんだ。気にしないでくれ。」
まぁ、これは冬弥と彰人の事だ。それに、まだ何も起こってないんだから、俺が気にかける事ではない。それよりも俺は、類のストーカーを何とかしなければ……
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From.彰人
「そろそろ、冬弥に言わねぇとな。」
司先輩は変な事言ってたけど…
俺は冬弥と少し話す事にした。
「今は夜だし…面と向かってだと恥ずいから、電話でいいか。」
プルルルル、プルルルル
『彰人?珍しいな、夜に電話なんて。』
「ああ、少し話したい事があってさ。」
『どうかしたのか?』
「ああ、俺さ彼女できたんだ。」
『え……!?』
冬弥は酷く動揺した様子だった。
『付き合ったのか…!?だ、誰と…?』
「ああ、少し前からライブに通ってくれてた子。この前告られたんだよ。」
『……………そうか、良かったじゃないか。おめでとう。』
冬弥は何かを酷く押し殺したような声で言った。
「おう、ありがと。言いたかった事はそれだけなんだけどさ。」
『…いや、話してくれてありがとう。すまないが、課題があるから切ってもいいか?』
「おう。聞いてくれてありがとな。」
プツッ
「ふぅーー、」
これで良かった。良かったんだ。
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From.冬弥
彰人に……彼女??
嘘だ……受け入れたくない…!!最近ライブに通ってた女…?思い当たる節が多すぎる。
彰人はモテる。人当たりも良いし、運動神経も抜群だ。知れば知るほど、好きになってしまうだろう。
彰人は嬉しそうだった。電話越しだったが、分かる。ああ、きっと幸せなんだ。良いじゃないか、彰人が幸せならそれで……
彰人が幸せならそれでいい?そんな訳ないだろう!?
俺は彰人が好きなんだ。アイツの隣は俺じゃないとダメなんだ!!他の女なんかにとられてたまるか!
なぜ俺じゃダメなんだ……彰人…
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