「失礼します。」
「はい。」
「小説家の平政夫さんが毒殺されたのご存知ですよね。」
「命(みこと)の悲鳴が聞こえたので実は私もそこに居たんです。」
「命さんの悲鳴を聞いて来たわけですな。」
「はい。」
「お名前は?」
「唐栗さよりです。」
「さよりさんと命さんは同期なんですか?」
「まぁそうですね。」
「雪山さん他の中居にも聞きましょう。」
「はい!」
「はぁ…立て続けで事件がおきるなんて…」
グーッ。
「うっ…!」
バタン。
「女将失礼いたします…!キャー!」
「朝子!」
「行きましょう!」
ダダダッ
「…!女将さ…ん。」
「朝子どうしたの!…!」
「用があって行ったら…。」
「紐で縛られてますよ。」
「犯人めー!」
「何で…もういやよ。」
「朝子。」
「犯人は女将さんの後ろに立ち首を縛ったこう力強くグーとね。」
「…!」
「真紀子夫人。」
「探偵さん…私怖い…。」
真紀子夫人は一郎に抱きついた。
「犯人は女将さんが一人でいるところを狙い犯行に及んだんです。」
「女将さんは憎まれるような方ではないでしょ。」
「身勝手な理由で殺されたんでしょう。」
「そんな…。」
「女将泣」
「犯人の目的は何なんだ」
一郎は唇をグッと噛んだ。
「今度は女将さんか…。」
「そう言えば女将さんの名前聞いてませんでしたね。」
「確かに。」
「浅水焔です。」
「幸子さんは?」
「ご結婚されてましたので田中です。」
「旧名浅水幸子で結婚して田中はぁはぁ。」
「正彦さんは田中だったんだ。」
「どうかされましたか?」
「いえ何でも。」
「しかしまだ線と線が結びつきませんなぁ。」
「んー。」
「犯人とこされた幸子さん正彦さん平政夫先生女将の焔さんどういう関係なのか…。」
二人を怪しい人影がじっと見ていた。
「ん?」
「どうかなされましたか?」
「いや誰かがこちらを見てたような。」
「気のせいですよ。」
「はぁ。」
一郎は首をかしげた。
🖤→300四話制作します
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