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望月「ごめんなさい。 つい大声を」
幸介「しゃあねぇって、こればっかりは」
穂葉「あのー? これはどういう?」
望月「沼に沈めるわけにはいかないからね……。純粋な青年を」
結桜「そのように恐ろしいものが………?」
琴親「ほぉ? そこまで言われると気になりますな」
史「あれだろ? ほれ、何たらいう」
望月「ほのっち、史さん縛っといて」
穂葉「オッケイ!」
史「あ? お、てめぇ!? なにす………」
穂葉「これでよし」
幸介「守られたな?」
望月「うん。 琴親さんの“時間”は守られたよ」
結桜「あの……っ、あの、お茶をお淹れしても?」
穂葉「いやいや、お客様にそんな」
結桜「いえ、ちょっと怖……ではなく。 あの、キッチンを拝見させて頂きたいなと思いまして」
珠衣「後学のためだね?」
結桜「はい。 こちらの様式は……、何と言ったか?」
琴親「アイランドキッチンですな」
結桜「うむ。 たいへん使い勝手が良さそうですね。 それにとても綺麗」
穂葉「いやいや、汚くしてますよ」
望月「使い方、大丈夫?」
結桜「はい。 おおよそは」
穂葉「じゃあ、申し訳ないですけどお願いしますね?」
結桜「心得ました!」
望月「次のお便り?」
穂葉「はい。 えー、続いてのお便りはですね、《三枚目の油揚げ》さんから頂きました。 ありがとうございます」
『結桜ちゃんと琴親さんのファンなんですが一緒に写真撮ってもらえませんか?あとできれば握手とサインと もうそっち行っちゃおうかな?え?ダメ?えぇー………』
望月「これは………」
穂葉「間違いないですね……」
幸介「お? 結桜ちゃん、どしたん?」
結桜「あ、いえ。 これは……」
珠衣「ポット? ポットの使い方?」
幸介「頭にボタンあるでしょ? それ押してみ?」
結桜「ボタン………。 あ、これですね」(ポチ)
ポット「再沸騰を開始します」
結桜「え……?」(ポチ)
ポット「再沸騰を開始します」
結桜「………………」(ポチ)
ポット「再沸騰を開始します」
結桜「しゃべった………」
望月「……この、お便りをくれたヒトのね? 気持ちは分かる」
穂葉「うんうん」
幸介「あ? おい!? 珠衣しっかりしろよ!」
琴親「言語機能が搭載されているとは、上等なポットですな?」
史「んなこたねぇよ。 量販店の投げ売りだ」
穂葉「あ、いつの間に」
幸介「縄抜け? 縄抜けだよな? 初めて見た! かっけー!」
結桜「あ、もしよろしければ、今度その量販店とやらに」
穂葉「お、行きますか? いいですよ、一緒に行きましょう」
結桜「やった」
史「湯沸いたら俺がやるから、こっち来て座っときな?」
結桜「はい!」
穂葉「どんどん参りましょう。 続いてのお便りは………、ありゃ?」
望月「はい。 続いてのお便りは、《年輪クーヘン》さんから頂きました。 ありがとうございます……、ホントに……。 いつもいつも」
『穂葉ちゃん、ザリガメくんとやり合った時、“油断した”って言ってなかった? ホントにお祓いする気あったのかな? やっぱり考えなしの脳筋さんなんです? それはそうと、さすがに頑丈だね? さすがはタフネス設計の鉄骨娘ですよ』
史「(爆笑)」
望月「うわぁ………」
穂葉「………………」
結桜「ひぇ………!?」