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~その頃のジンペイ達~





フブキ「来ないでぇ―――ッ!!イヤァ――――ッ!!!」



ジンペイ「アルマジロォ――――ッ!!(?)」←←




ジンペイがフブキを追いかけまわしている周りでは、パンツを被せられたコマが



目を回して倒れているという何ともカオスな状況が広がっていた←



その時、ゲスノートの効果が切れ、ジンペイは我に返った




メラ、ハヤト、アユム、栗鼠人の4人も元に戻った










ジンペイ「よくやった!アゲハ、マタロウ!」




あれから、ジンペイ達はアゲハ達のもとまでやってきた




コマ「根民君はどうしたの?」



ジンペイ「そういえば」




ジンペイ、コマ、フブキの3人は辺りをきょろきょろと見回す




アゲハ「反省してるみたいだったから、帰したよ。ジンペイにもゴメンって言ってたよ」



ジンペイ「へえ~、そっか!」



マタロウ「ノートの件は、僕たちと後藤先生に任せるって」



コマ「ってことは、後藤先生も知ってたんですね!」



後藤「実は、そのノートは昔、私が使っていたノートだったんだ。



名前も書いてあるだろう?ほら、『G・S』はGotou Susumuのイニシャルだ」




後藤は、アゲハの手の中にあるノートを指差しながらそう説明する




アゲハ「ゲスって意味じゃなかったんですね」



後藤「そう。最初は、ゲスになるノートなんかじゃなかったんだ」



アゲハ/マタロウ「「え?」」



後藤side




当時、この学園に通っていた私は背も小さく、周りからイジメられていてね



ノートにいじめっ子たちへの文句を書き綴るのが日課だった



念と向かって、いじめっ子たちに文句を言えない私の話をノートが聞いてくれる気がして、



気持ちが和らいだ



そんなことを続けていると、不思議なことに…








後藤がノートに文句を書いていると、突然、ノートに顔が浮かび上がった




ノート『やり方がせこいなあ、ソイツ』



後藤『そうなんだよ!………えッ??』




いきなりノートが喋りだし、びっくりする




ノート『1対1で喧嘩すんのが怖いんだよ!マジダセえやつだよな!』




ノートに同感されたことが嬉しく、後藤はノートに喋りかける





ノートが、私の言葉に応えてくれるようになった





ノート『偉そうなんだよなあ!げじげじ眉毛のくせに!』



後藤『そう!げじげじ眉毛のくせに!』







そして、ノート君が私にとっての唯一の友達になったんだ




後藤side終了










アゲハ「それが、どうしてゲスノートなんかに?」




すると、ノートから不気味な目と手が生え、後藤を指差した




ゲスノート「全部こいつのせいだ!!」



後藤「わ、私の…!?」



ゲスノート「自分のしたことを覚えてねえのか!?ああ!?



恨みを全部受け止めてやったのに…!」



ゲスノート「こいつはいじめっ子と仲良くなった途端、



手の平を返したように捨てやがったんだ!!」



後藤「それは誤解だ!話を聞いてくれ!」




そんなアゲハ達の様子を岩陰からコッソリと見ている臼見沢。



臼見沢は自分の髪の毛を1本抜き取ると、息を吹きかけた



それは虫のように蠢き、ノートに潜り込んだ



その途端、様子が急変するノート



ゲスノート「裏切り者…裏切り者裏切り者裏切り者……裏切り者ォォォォオッ!!」




ノートは狂ったように呟きながらアゲハの手を離れ、禍々しいオーラを放ち始めた




ジンペイ「なんだ!?」




オーラの中から数本の足が生え、怨霊『ゲスパイダー』となってしまった




ゲスパイダー「人間は元々ゲスばかり。俺は人間が大っ嫌いなんでゲス!」



後藤「違うんだ!話を聞いてくれ!」



アゲハ「後藤先生、ソイツから離れて!!」




アゲハは咄嗟に後藤の服の裾を引っ張り、自分の後ろに追いやった



そして、ゲスパイダーの手の甲に思いきり弾き飛ばされ、地面に叩き付けられた




アゲハ「ガッ…」



マタロウ「アゲハさん!!」



ジンペイ「このヤロー!!暴れて人を傷つけるなんて、お前こそゲス野郎だぜ!



針にぶっ刺して標本にしてやる!」←



コマ「飾る場所ないと思うけど…;」




ゲスパイダーを指差しながらボケるジンペイにコマが呆れて突っ込んだ

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