いたずら

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side 🍫

10月31日。

今日は世間でいうハロウィン。

俺からすれば沢山のお菓子を食べられる、 言わばチートデイ。

岩 ) これ、美味そっ。 ( ﾜｸﾜｸ

恋人の家で、メンバーから貰ったお菓子を食べながら恋人の帰りを待つ。

俺の好みを分かってるからか、必然的にチョコ系のお菓子ばかり。

もちろん、嫌な気持ちは一切ないが。

岩 ) ん〜〜美味っ。！ ( ﾆｺﾆｺ

次々と口に放り込んでると、ようやく恋人が帰ってきた。

深 ) ヒカル、ただいま〜。

岩 ) んー、おかえりー。お疲れ。

深 ) ヒカルもね。てか、何？めっちゃ甘い匂いすんだけど。わら

岩 ) チョコの匂い。笑

深 ) もう食ってんのかよ。わら

フッカから貰ったのは、最近俺が一番ハマってるチョコ菓子で、嬉しすぎて最初に一瞬で平らげた。

岩 ) うん。めっちゃ美味い。笑 ( 笑顔

深 ) はいはい。よかったね。わら ( 頭撫

ふと、フッカが手に持つ紙袋が目に入る。

なにを感じとったのか、フッカが嬉しそうに紙袋を俺に見せつけてきた。

深 ) じゃじゃーん！俺ももらったんだ〜。わら

そう言い、俺の目の前に勢いよく差し出す。

深 ) これスタッフさんにもらったんだけど、ヒカルにあげる！

岩 ) え？なんで…。

深 ) いいから、いいから。！わら

岩 ) 意味分かんねぇんだけど。笑

深 ) いやー、絶対ヒカルに似合うと思うから、ぜひとも着て欲しくて！わら

…ん？着て欲しい？？

待て…..。なんか嫌な予感しかしないんだけど。

岩 ) …….中になに入ってんの？

深 ) それは〜、見てからのお楽しみってことで、今は秘密〜。わら

岩 ) なにそれ、うっざ。笑

深 ) まぁまぁ。わら

着替えたら、こっち戻って来てね！と半強制的に寝室に追いやられた。

岩 ) なにが入ってんだよ…..。 ( 覗

紙袋の中身を確認し、やけに光沢のある赤色と金色の布から連想されるソレに、ひどく鳥肌がたつ。

岩 ) ………..は？

取り出さずとも分かるコスプレ衣装に、俺の勘は間違ってなかったと思い知らされた。

岩 ) これを俺に着ろと…？ ( 困惑

着る以外に選択肢が無さそうなことに腹を立てつつも、中からその服を手に取った。

side 🎮

深 ) 手こずってんなぁ〜。わら

戻ってくんの遅いけど…..もしかして、着るのためらってる？わら

深 ) 着てくれてたら、嬉しいんだけどなぁ〜。わら

ヒカルのことだから、なんだかんだで着てくれそう。

深 ) まだかなー。わら ( ﾜｸﾜｸ

ソファで楽しみに待ってると、やっと後方から声がかかり、そこにはチャイナ姿のヒカルが。

岩 ) …..着るの、普通にむずかったんだけど…。 ( 呆

何度か破きそうになったわ。とか言ってるヒカルを見て、つい吹き出してしまった。

深 ) 衣装、パツパツじゃん！わら

岩 ) 仕方ねぇだろ…。俺に、女性ものなんか入るわけねぇんだから。 ( 拗

でもなんかちょっと着こなしてんのウケる。わら

深 ) ねぇ、てかなんで女性もののチャイナ着てんの？わら ( ﾆﾔﾆﾔ

岩 ) はぁ？？！お前がこれ着ろって…！

深 ) そんなの、嫌なら断ればいいでしょ？わら

真面目な性格からなのか、恋人思いなのか。

ヒカルのそーゆーとこも好きだけどね。わら

深 ) それとも…実はヒカルもこーゆーの好きだったりして。わら ( 耳 ﾌｰ

岩 ) んぁ、っ…。 ( 照

深 ) ところでさ…。

岩 ) …ん、？

深 ) トリックオアトリート。わら ( 目見

岩 ) ……え、？？？？ ( 驚

予想してなかったのか、ヒカルは唖然としている。

深 ) あーー、ないんだ。お菓子。わら

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎じゃあ、イタズラしちゃおっかな。わら

ヒカルの頬に優しく触れた。

side 🍫

深 ) トリックオアトリート。わら ( 目見

岩 ) ……え、？？？？ ( 驚

真っ直ぐな瞳に、目が離せない。

深 ) あーー、ないんだ。お菓子。わら

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎じゃあ、イタズラしちゃおっかな。わら

優しく触れられるその手に、動揺してしまう。

岩 ) えっ、え？ちょっと待って…..。？ ( 焦

深 ) チューしていい？わら ( 頬撫

岩 ) いやっ…ほんとに待って！

深 ) えーー。だって待ってもお菓子ないんでしょ？

まぁ…..確かに。

ハロウィンは俺がみんなから貰うってのが恒例化しちゃったせいで、もちろん1つも用意してない。

だから、待ってもらったところでお菓子が出てくるわけでもない。

それに…..フッカから言われるなんて初めてだし…全く予想してなかった。

メンバーから貰ったのもまだ少し残ってるけど…俺の楽しみの1つでもあるし、正直誰にもあげたくない。

たとえ、恋人のフッカでも。

深 ) …否定しないってことは、お菓子もないし、チューも認めたってことでいいよね？わら

岩 ) やっ、その…..っ、！ ( ﾁｭｳ

唇が重なり、無駄な思考を遮られる。

首に回された手で引き寄せられ、甘く、深く、脳を刺激するような濃厚なキスに、俺は手も足も出せない。

深 ) んっ、ふふ…ヒカル、甘い。わら

岩 ) んっ…はっ、はっ…あま、い？ ( 目 ﾄﾛﾝ

深 ) うん。表情も、声も…..ここも。わら ( 唇 触

いたずらっぽく笑ってるのに、目は獣のように鋭い。

そんな、真っ黒で綺麗な瞳に魅了され何度もキスを求めてしまう俺に、フッカは甘い口付けを降らす。

舌を絡められる度に、次を想像しちゃう。

岩 ) ん、ぁっ、はっ、は…ねぇ……イタズラって、なにすんの、？

深 ) なに期待してんの。？わら

岩 ) …..別に、なんも？ ( ﾌｲｯ

顔を背け、しらばっくれても今更で。

深 ) 絶対エッチなこと想像してるでしょ、わら

岩 ) っ…..。 ( 耳赤

深 ) へんたーい。わら

嫌な気がしないのは、きっとチョコのせいだ。

糖分の摂りすぎで、頭がバグってるだけ。

でも分かってる。どうせ何を言ったって、逃げ道はない。

…….というよりも、それ以上に俺が求めてしまってる。

深 ) ふふっ。耳まで真っ赤にして、かぁいいね。わら

今すぐにでも食べちゃいたい。なんてフッカの言葉も、嬉しく感じてるのだから。

深 ) ねぇ…イタズラしていい？わら

岩 ) …..どうせ俺に拒否権ねぇんだろ…？笑

俺の、わずかな抵抗。

今はこれくらいしか余裕がない。

深 ) ピンポーン。！だいせいか〜い。わら

じゃあなんで、いちいち確認取んだよ。なんて心の中では思いつつも、言い出せない俺は楽しそうなフッカに顔を近づけ、自ら唇を合わせた。

side 🎮

深 ) …….わぉ、イタズラされたいの？わら

ヒカルは、黙って俺を見つめる。

深 ) …そんな物欲しそうな表情して。わら ( ﾁｭｯ ﾁﾞｭ

吸いつくような口づけを交わし、時おり舌で口内を犯す。

スリットに手を忍ばせ、キスに夢中になってるヒカルの長い足を撫でる。

岩 ) んっ…..。ぁ、やめ、っろ…。 ( 照

深 ) なんで？イタズラされたいんでしょ？わら ( 囁

岩 ) …..っるせぇ、ばか…。

お菓子くれないから、代わりにどのお菓子よりも甘いヒカルをもらうことにした。