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夜「操作‥だと」
依「そうよ、貴方は何もしなくて良い。情報を喋るだけの簡単な仕事よ」
んな事したらガチで森さんに殺される…
森さんにだけは殺されたくない…
夜「んなもんは無理だ。森さんに確実に殺される」
依「…アンタはポートマフィア首領に多大な信頼を抱いているようね?」
夜「逆だ、何も信用してない。あの人の云う事なんざ信頼出来るか」
その瞳は光が宿っていなかった
何か過去を見ているような。
依「…ま、この薬は貴重だからすぐに使う訳には行かないし。結局はこれがいいのよね」
ドンッ、と重音が響く
夜「ぐっ…」
肩を撃ち抜かれる
依「結局は、こっちが早いのよね。アンタも判るでしょ?」
夜「あぁ…」
昔に嫌と云う程判ってきた。
人間は愚かだ_。
・
太「うーん…」
国「おい、太宰。聞いているのか」
太「聞いてますん」
国「どっちかはっきりしろ」
正直今は国木田くんの話を聞いている場合じゃないんだよね…
先輩の行方だ。
あの蛞蝓仕事遅いな…
その時、ピロンと携帯が鳴る
太「幹部になってから仕事も出来なくなったのか…」
そう思い、メールを見る
太「…なるほど。これは確かに珍しい」
此処の住民は皆ポートマフィアから十五分圏内だ
此処の地域はよく争いが絶えないから、少なくとも三十分は離れるのに…
太「しかも同時に二十人…」
調べがいがあるね。
敦「あれ、太宰さん。そんなに熱心に資料を見てどうしたんですか?」
与「確かに、珍しいねェ」
買い物から帰ってきた敦くんと与謝野さんが云う
太「先輩が調査に行ってから帰ってこない。何かがあったと思ってね」
敦「それなら僕も手伝います!」
与「私も手伝おうか」
・
森「最近、巷である噂が流れているのは知っているだろう?」
中「はい。ある組織が”カリラ”を持っている疑いがあると…」
横浜の景色を眺める
森「あれの…危険性を判っているね?」
中「はい。打たれた者は意識が遠くなり、眼の前の人しか云う事が聞けないと…」
森「…ならば良い」
ある書類を出す
森「君にはその調査を頼みたい。その組織と同時に」
中「わかりました」
森「それと、探偵社もそれを追っている可能性がある。何か情報を受け取ると良い」
バタン…
中「…カリラ、か」
聞いた事はある、と云うか、実際に同じポートマフィアの人が打たれた事があった。
今でも覚えている
何も捉えていないその目を。
中「…まずは太宰に情報を渡さなきゃな」
自分の部屋に戻り、ガラケーに情報を打ち込む
中也の部屋にあった書類は全てカリラの事だった。
中「…おっと。この情報も渡さなきゃな」
・
ピロン、と音が鳴る
太「蛞蝓から?また…」
その文を読んだ瞬間、立ち上がる
敦「太宰さん?どうしたんです?」
何故、今迄気付かなかった。
あの名前ははっきりと覚えている
そして、あの最悪な薬にも特徴、名前は似ていた筈なのに…
太「ッ…最っ悪だ」
思わず髪をくしゃっとする
国「太宰?何が_
太「先輩が連れ去られた可能性がある、しかもこの薬の元へね」
全員が驚く
与「そんな事があるなんてねェ…」
敦「まずいじゃないですか!?」
国「何!?」
ガラケーをパタンと閉じる
太「あの異様にポートマフィアへ近い住民、そしてこの薬。あれしか思い浮かばない」
”黒社会最悪の薬会社_ダークドラッグ”
国「ダーク‥ドラッグ?」
敦「なんですか‥その会社」
ダークドラッグとは薬を作っている会社、黒社会向けの。
ただ、ポートマフィアには多大な恨みを持っている、詳細は不明だ。
だが、数年前軍警の手によって解体された筈だった。
太「だが、また復活している」
与「だが…それが夜月とどう関係している?」
太「…それを軍警の手を回し、滅ぼしたのが、先輩なんです」
国「つまり…恨まれる対象と云う訳か…」
太宰が書類を漁る
太「早く根城を探した方が良い、薬を打たれるかもしれない」