テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
入口に立つスーツ姿のめめ。
軽く顎を上げ、2人を見る。
逆光で良く見えなかったが、たぶん穏やかではない。
ゆっくり歩いてくる。
徐々に近づいてくる姿が、カーテンの隙間から射す光りに照らされる。
表情の輪郭がはっきりしてくる。
鋭い眼光で、2人を見ていた。
「俺が仕事してる間にイチャイチャするのは、ズルいでしょ?」
めめはベッドに腰を下ろして、佐久間の濡れている髪の毛に触れた。
「風邪ひいちゃうよ。乾かしてあげる。」
佐久間をバスタオルで包んで抱き上げる。
何をされたか分からないが、とろんとした目。
(こんな顔させられて……)
悔しくて唇を噛んだ。
めめは慣れた様子でドライヤーとブラシを持ってくる。
優しく手で梳きながら乾かして、ブラシで整えた。
ありがとうと振り向いた瞬間、めめの唇が降ってくる。
軽く唇を奪われる。
佐久間は息を呑む。
「ねぇ、なにされたの?どこを触らせたの?」
「えっと……」
「言えないようなところを触らせたの?」
口ごもる佐久間。
「そっかぁ……お仕置が必要だね。岩本くんも……」
佐久間の手を引いてベッドルームに戻る。
めめは照に近づいていく。
「佐久間くんになにしたの?」
「……。」
「言えないようなえっちなこと、俺がいない間にしたんだね。岩本くんも覚悟しておいて。」
照の顎を掴む。
「この口で、佐久間くんにキスしたの?悪い口だね。」
めめは照の唇に唇を重ねた。
照は目を見開いて驚き、めめを押し退けた。
「なっ、なにしてッ……!!」
今まで見たことのない冷たい瞳のめめ。
「返して貰ったよ。佐久間くんの唇。」
「は…お前何言って…?」
「その口で佐久間くんに、沢山触れたんでしょ?」
めめはネクタイを緩め、シャツのボタンを外した。
少し乱暴に佐久間をベッドに放る。
佐久間はビクッと体を強張らせた。
めめはベッドに上がって、佐久間に迫る。
「めめ、ごめん…オレ…」
佐久間の口を人差し指で制す。
「岩本くんに触られたところ、俺で上書きしなきゃ…」
髪をかきあげ、耳に触れる。
佐久間はピクンと体を震わせた。
めめは音をたてながら首筋にキスを落とす。
押し寄せる小さな波に、佐久間は微かに喘ぐ。
何も身につけていない、あらわになった体。
上からゆっくりと下に唇を這わせていく。
硬くなって、ぷっくりと立ち上がった突起を口に含む。
舌で転がし、吸い上げる。
柔らかな舌に舐めあげられ、体が波打つ。
甘い声が漏れる。
少しずつ呼吸が荒くなっていく。
手と手を絡ませ、頭の上で押さえつける。
「まだまだ足りない…」
佐久間の自由を奪って、下腹部に手を滑らせる。
何度も与えられる快感に、立ち上がった局部。
蜜が溢れ、糸を引いている。
指先で拭う。
先端を擦りあげられるような形になって、思わず声が漏れた。
「んぁ……あっ…」
涙が溢れる。
めめが与えてくる快感に抗えない。
「め、め…」
「名前で呼んで。」
「れ…ん…」
「よく出来ました。」
局部を握られ、上下に動かされる。
「あっ、んぁぁ…」
大きく仰け反る。
「気持ちいい?もっと扱いてあげるね。」
めめはイタズラっぽく笑う。
「ねぇ、佐久間くんの全部を俺にくれる?」
「えっ?」
めめは小さな蕾に指をあてがう。
佐久間は今まで他人に触られたことのない場所に触れられて、ビクッとなる。
「っあ、そこは…汚い……」
「汚くなんかないよ。」
円を描くように触れる。
「ココで、佐久間くんと繋がりたいんだ。そして佐久間くんの全てを俺のものにする。」
「待てよ。」
それまで二人の事を黙って見ていた照が口を開いた。
「それはズルいじゃん。」
めめと照の視線がぶつかり合う。
「お前も佐久間が好きかもしれないけど、俺だって佐久間が好きだ。お前だけが佐久間を抱くのは違うだろ?」
「…確かにそうだね。」
めめは動きを止める。
「ここは佐久間くんに決めてもらう?俺とするか、それとも岩本くんとするか。」
2人の視線が佐久間に注がれる。
「えっ…オレは……選べない…。めめの事も照の事も好きだから……選ぶなんて……。」
泣きそうな顔になる。
「ごめん……オレが1番……ズルいのかもしれない……」
佐久間は俯く。
「ズルくなんかないよ。」
めめはふっと笑って、
「意地悪してごめんね。佐久間くんに選ばせようなんて卑怯だよね。そもそも佐久間くんは俺の事も岩本くんの事もどっちも欲しいんでしょ?」
「めめ……。」
佐久間はコクリと頷く。
「オレ……最低…」
目に涙が溢れる。
「最低なんかじゃない。佐久間は俺とめめのものだよ。」
「えっ…」
「2人が好きでもいいじゃん。誰かに迷惑かけてる訳でもない。俺とめめがいいならな。」
「いいの?」
「俺はいいよ。めめは?」
「俺も。俺だけのものにならないのは嫌だけどね。」
「2人とも……馬鹿だよ。こんなオレの事好きになって……」
「いいんだよ。」
2人は佐久間を抱きしめた。
右にめめ。左に照。
めめに舌を絡ませたキスをされる。
今度はめめから奪うように照がキスをした。
めめよりちょっとだけ深いキス。
佐久間を2人で共有していながら、少しでも佐久間を自分のもにしたい欲が出る。
交互に唇を求められる。
キスを何度か繰り返しながら、体を弄る2つの手。
体の隅々まで触れる。
その手は、段々引き寄せられるように、佐久間の局部を捉える。
重なり合う手と手。
2つの手が局部を一緒に握る。
「んっ……!!!!」
今までに感じたことのない快感が佐久間を襲う。
声にならない喘ぎ声。
悲鳴にも似たような……。
佐久間は2人の腕にしがみつく。
めめはしがみついてきた手を優しく握った。
照は唇を寄せてキスをした。
「佐久間くん、大丈夫だよ。快感に身を委ねて。」
「怖いことなんてないないからな。」
「2人とも大好き。2人と繋がりたい……」
コメント
1件
うわ、第14話……! めめ登場からの嫉妬と独占欲の熱量がすごかった。照と2人で佐久間を共有する展開になると思わなくて、ドキドキしたよ。「俺だけのものにならないのは嫌だけどね」ってめめが言ったあと、すぐに照も受け入れて、3人の形ができたの、すごく良かった……。佐久間の「選べない」って涙にぐっときた。次も楽しみにしてる!