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時間は過ぎ学園祭当日___
売り子はシャルロット、膝上位のスカートに白黒の全く日本と一緒のメイド服。
売り子という名のボディーガードはルカ、脚がゴツすぎるため長いスカートの日本メイド服。
ルカ「いらっしゃーい!あ、先輩!どうですか?」
「うぉっ、でっけーメイドだな!」
「お前はメイドは無理あるだろ!」
ルカ「はい酷い、慰謝料を店でどうぞ」
「セコ!」
その後もルカは先輩や後輩、同級生に声をかけまくりお客さんをゲットしていた。
シャル「ルカ…お前よくその格好で普通に出来るな」
ルカ「長いローブ着た時と似てるし」
シャル「それにしてもすげぇよ…」
本格的に開催が始まり学生、保護者達がガヤガヤと楽しんでいた、その時シャルロットは
「可愛いメイドさんだね、一緒にどう?」
ルカ「俺のメイドなのでお帰りください!」
やら
「ちょっと席に着いてもらうだけ!」
ルカ「無理」
やら
「頼むよルカ〜」
ルカ「自分の嫁を他の男に近づけるわけないですよね?」
ナンパVSルカが始まっていた。ナンパの多さに気づいたゼナとナターシャが俺達を裏に下げてくれたのが助かりだった。
ゼナ「いや、あそこまでナンパしてくる人いるなんて…」
ナターシャ「今日はもう表は辞めた方がいいですね」
ゼナ「ま、ちょうど二人休憩の時間だしいいんじゃない?」
シャル「やっとか…着替えてくる」
ルカ「待ってシャル」
シャル「?」
ルカ「このまま学園祭デート行こっか♡」
シャル「は?」
______________
シャルロット・ウィル・メルーデルは現在、メイド服のままデートに連れていかれています。助けてください
ルカ「ごめん、だからそんなに膨れないでよ」
シャル「…うるさい」
ルカ「俺のローブ着てていいから」
シャル「..なんでお前だけ制服なのに俺だけ…」
ルカ「メイド服のシャルを堪能したかったんだ」
シャル「堪能って…」
外で行われている出し物を見つつ歩く。
「ルカ!!」
ルカ「?」
「これっ、」
突然生徒に話しかけられルカに手渡されたのは一枚の紙、紙には”お似合いカップルは誰だ。”3番目と書かれていた
シャル「…は?」
ルカ「なに、これ」
「学園1のカップルを決める大会!」
「二人で愛を示して学園1のカップルを証明しましょう!ってやつ」
ルカ「なんでそれを俺に?」
「公認夫婦が出なくてどうするんだ!」
「15時に始まるからな!」
シャル「あっ、行っちゃったな…どうするんだよ、これ」
ルカ「うーん、行くしかないよね」
シャル「いや、でも断れば、」
ルカ「ダメ」
シャル「お、おまえ、最近真面目な顔でダメって言えば俺が言うこと聞くと思ってるだろ!」
ルカ「シャルはこの言い方と顔に弱いでしょ」
シャル「く、くっそぉ…今回だけだぞ」
ルカ「やった、頑張ろうねシャル」
______________
会場
着いた場所は部活の練習や、魔法の実践訓練ができる室内。その1番奥にある壇上の上で行われる。
(日本で言う体育館だな
ルカ「シャル、行こ?」
シャル「アイス食べ終わったのか」
ルカ「うん、ほら」
ほら、と右手を差し出され、その右手を左手で繋いだ。ルカは外で、とかを全く気にしない、シャルロットもそれに伝染したのか慣れてしまっていた。
_____________
壇上裏__
「来たね、話は聞いてるよ」
ルカ「よろしくお願いします」
「5組ずつ出てその中で1番いいカップルだったら準決勝だよ」
5組 5組で戦うらしくシャルロット達が出るのが一回目の5組、もしそこで優勝すればもう1組の優勝と勝負になる。そこで優勝すれば結婚式のドレスとタキシードが貰え、その日はその姿で過ごす事になる。
そこでシャルロットは思った。え、もし優勝したら俺がドレス着るの?と。非常に辞めたいがわざと負けるなど負けず嫌いであった御宮 碧が出来るはずなかった。
ルカ「シャルのドレス姿が見れるなら俺、頑張るよ」
シャル「男の俺が着ても可愛くないぞ」
ルカ「俺が嬉しいからいいの」
ルカ「シャルは俺のタキシード姿見たくない?」
シャル「…..見たくないかと言われれば…見たい」
ルカ「うん!頑張ろうね」
(今更だけどほんと、言葉使い柔らかくなったな
ルカの過去編ではすごくトゲトゲしてたのに…ロイといた時だってまだトゲトゲしていてツンデレ並だったのに、今のルカはトゲとかツンデレとか一切ない恥ずかしいくらいの素直さだ
ルカ「?どうしたの」
シャル「いいや、なんでもない」
『3組目、ルカ&シャルロット!』
シャル「ほら、行くぞ!」
ルカ「はーい!」
_______________
『司会はこの大会の開催者のアヴァ・ロートンが務めさして頂きます!』
『これからはペア名ではなく最初に紹介した番号順で読んでいきます。』
『では最初の種目!これくらいは出来ないとやばいよ、貧弱な男は女の子を守れない!《お姫様抱っこ》です!』
シャル「名前ながっ…」
ルカ「お姫様抱っこかぁシャルが起きてからずっとやってたから余裕だね」
2人にとっては面白くない種目が始まった。
予想以上に貧弱な男が多いいらしい、1組目は成功していたが慣れていないのかすぐに終わってしまった。2人目は貧弱すぎて抱っこ出来ずに終わっていた。
シャル「結構出来ない人が多いいのか」
ルカ「基本魔法って後衛だから鍛える人が少ないんだろうね。」
シャル「なるほどな、あ、順番か」
『3番目の人達、頑張ってください!』
シャル「ん、ルカ」
ルカ「はーい」
ん、とルカに手を伸ばして首に巻き付け、ルカは返事をしながらシャルロットを抱き上げた。
ルカ「これっていつまでやればいいですか?」
『出来るまででいいですよ!出来るなら残り2組が終わるまで!』
ルカ「はーい!」
シャル「ずっとこのままかよ」
ルカ「疲れたなら腕外していいからね」
シャル「ん、大丈夫」
『いやぁ、まさか本当に2組が終わるまで抱っこし続けるとは…もう下ろしていいですよ。』
『では2回戦目は自分の彼女の事が分からなきゃやばい。《彼女クイズ》です!」
シャル「題名のくせ強い…」
『彼氏の方々は椅子に座って頂きました、今から紙とペンを渡すのでそれに答えを書いてください。』
『1組1問ずつでお願いします。』
(クイズか…なんだろうな、身長と体重でいいかな教えたことないし
『次3組目どうぞ!』
シャル「あー、じゃあ、身長と体重で」
ルカ「まっかせて!」
『回答どうぞ!』
ルカ「身長173.5」
(.5???
ルカ「体重58.2、ウエスト」
シャル「待って待って待って待って」
『?どうしました?』
シャル「あの…俺身長と体重教えたことないんですけど、あとウエスト答えようとしてるのがいちばん怖いですね。」
『普通に怖いし彼氏さんが引いています。』
ルカ「流石にそれくらいは分かりますよ〜」
『分かる方が怖いです、が一応答え合わせのために測ってきてください』
シャル「わ、わかりました。」
『…3組目ウエストまで完壁当てました。4組さん質問をしてください。』
(他の組の人すごい引いてる…
『では次に、ちゃんとカップルなら思い出があるはず!『思い出話』です!』
シャル「思い出話…ただ聞きたいだけだろうな…」
『今回は彼女さんに答えてもらいます。出会ったのは何処ですか?』
「街の外のお店ですね」
『運命的な出会いですね!』
「学校で勉強を教えて貰って、一目惚れです」
『一目惚れ、いいですね!』
(この司会者恋愛オタクだな…
シャル「えっと、同じ寮部屋だったんです。それで話していく内に、みたいな」
『同じ寮で恋!、ありがとうございます』
『プレゼントを送ったり貰ったりましたか?』
「はい、彼は部活動をやっているのでシューズをプレゼントしました、貰ったのはネックレスです。」
『常に使えるのを貰えるのは嬉しいですね』
「プレゼントはマフラーを上げました、香水を貰いましたよ」
『マフラー、いいですね最近は寒いですからね香水、センスがいい彼氏さんですね』
シャル「あげたのは、よくお菓子とかを作ってくれるので魔道具のエプロンですね。」
『エプロン!お菓子を作ってくれる彼氏さんいいですね!』
シャル「貰ったのは、 元結と、指輪ですね」
右手で元結を軽く撫でその手を左手に持っていき指輪を少し撫でる。
『元結、いいで、指輪!?!?』
『えっっ!?!?』
興奮気味で目のかっぴらき目の前のマイクの台をぶっ叩いた司会者に少しびっくりした。
『えっ、えっ、指輪!?婚約ですか?結婚ですか?』
シャル「こ、婚約です」
『あ°っ、ありがとうございましたっ』
変な声でお礼をした司会者の食いつきに少し引きそうになった
『ウヴン、気を取り直して準決勝に進む優勝を決めます! 』
『採点は皆さまに配った紙に組番号を書き、ボックスに入れてください』
______________
10分後
『結果が出ました!』
『準決勝に進む優勝は___』
『3組目!いやぁいい戦いでした。3組が強すぎましたね』
『次の優勝が決まるまで時間がありますので学園祭を回ってください、決まった際は放送にてお呼びします。』
ルカ「相手は誰だろうね?」
シャル「ルイス様とロイお兄様じゃない?」
1つ思い出した。小説の番外編でこのカップルの大会があったのだ、シャルロット編を見すぎて本編の番外編を忘れていた。
その大会ではロイとルイスのカップルが優勝をした、が
(普通にシャルロットのドレス姿が見たい。
中の魂的にはシャルロットのドレス姿が見たかった。今はシャルロットになってるとはいえ元はシャルロットオタクだ、オタクは推しのドレスでも行けるのだ。見ない訳には行かない
ルカ「なんでフード被ってるの?もうメイド服も着てないけど」
もう制服に着替えたシャルロットはルカのローブを羽織フードを被っていた。
シャル「ん、フード被るとルカの匂いするから落ち着く。」
ルカ「う”っっっっっっ」
シャル「??ルカ、おい?」
ルカ(ルーカル・ファスト)
死因 シャルロットによる発言による尊死
『放送、アヴァ・ロートンです。ルカさんとシャルロットさん、次の相手が決まりました』
シャル「あ、ほら行くぞルカ」
ルカ「うん」
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『1グループ3番目ルカ&シャルロット』
『2グループ5番目ルイス&ロイ』
最終決戦、優勝した方にドレスとタキシードが送られ、1日その格好で過ごすこととなる。ルカ達は1番、ルイス達は2番、と呼ばれる事になった。
『1回戦目は。』
ガサガサと司会者が箱に手を入れ、1枚の紙を取り出した。シャルロット達が終わったあとに募集したのだろう。
・
・
・
『…相手の黒子の数です』
シャル「…は?」
ルカ「ん?」
ルイス「は?」
ロイ「え?」
紙の内容に全員が呆然とする。観客も盛り上がっていたのが嘘だったかのように静まり返った。
『ちょっとこれは危ういですね、ここは大半が貴族なのでそんな簡単に肌を晒すなんてこと出来ませんし…』
司会者が戸惑っているとルカが立ち上がり手を挙げて叫ぶ。待ってくれルカ、お前まさか
ルカ「5個!」
シャル「はっ!?」
ロイ「わぁ!!」
ルイス「…」
『…それ大丈夫ですか?』
ルカ「シャルが目覚めなかった時着替えさせただけなので大丈夫です!」
『シャルロット様全然大丈夫じゃなさそうですけど』
シャルロットは立ち上がってルカの肩を掴み思いっきり振った、その顔は赤く恥ずかしいがあまり魔力が少し漏れている。
シャル「ばかぁぁ!!!!」
ルカ「変な意味じゃないって説明したよ?」
シャル「しね、阿呆ーーーー!!!」
『あ、観客の人が数名鼻血多量で倒れました、警備員さん保健室に連れて行ってあげてください。』
ドサドサと倒れていく生徒に警備員がポーションで治癒をしつつ連れていかれた。
『2番さんは分からない。で大丈夫ですか?』
ルイス「はい」
ロイ「はい!」
ルカ「シャルごめんね…」
シャル「知らない」
ルカ「シャル…」
シャルロットの手を握りながら目をうるうるさせローブからクッキーを取り出しむにっ、と唇に当てられしょうがなく口を開けて食べる。
シャル「わかったよ…許す」
ルカ「ありがとう!」
シャルロットに抱きつき頬をスリスリと頬ずりをした。
『では2回戦は。初デート場所と告白の場所です!』
ルイス「私達初デートは今度行こうと約束したばっかなんです」
ロイ「告白は舞踏会でしてくれました。」
『舞踏会で告白、ロマンチックですね、デートはどこに行く予定なんですか?』
ルイス「演奏会に行こうかと」
『初デートが演奏会すごくいいですね、演奏会はロマンチックな空気になりがちですからね』
シャル「俺達の初デートは、仮面舞踏会?」
ルカ「デートって言うならそうだね」
シャル「お前の逃がさない発言に俺は肝を冷やしたけどな」
ルカ「あれを実行しなかっただけ我慢した方だと思うよ」
シャル「ほんとだよ…」
『もしかして4人で舞踏会へ?』
シャル「はいそうです。その後にキングゴブリンの事件があって最後まで楽しめませんでしたけど」
『あの事件ですか…今年も仮面舞踏会があるので是非リベンジしてください』
『1番さんはどう言った告白で付き合いました?』
シャル「俺達は寮、ですね」
ルカ「…あっ!」
突然声を上げたルカに目を向けると何かを思いついたように立ち上がり司会者の元へ駆け出した。そのまま司会者に耳打ちをするとニヤニヤと何か良からぬ事をしそうな顔をしていた。
『なるほど!』
ルカ「やってもいいですかね」
『許可します!スポットライトは真ん中で当てますね。』
何やら耳打ちが終わりルカが許可を貰ったようだ。スポットライト?と思っているとルカがこちらに近づき手を取られた、それも指輪を外されながら。そのまま引かれ壇上の真ん中に立たされた。
スポットライトライトに当てられ、ルカは片膝を着き先程取った指輪を持ちながらシャルロットの手を取り口を開いた。
ルカ「私はシャルロット・ウィル・メルーデルを妻とし、生涯愛し続けることを誓います」
シャル「…えっ?」
指輪をはめながら夫婦になるための誓いを立て始める。
ルカ「貴方も誓いを立ててくださるのなら、この指輪をお受け取りください。」
この世界で夫婦になるために神に誓う言葉。これでシャルロットが指輪を受け取れば誓いは成立し、1歩下がり腕を下ろせば誓いは消滅する。
(ここで誓い立てるのかよ…後でもっといい場所でやり直させてやる
シャルロットがその誓いを消滅させる訳が無い。薬指の前まで持って来られた指輪に指を通し誓いの続きを言い成立させる。
シャル「私はルーカル・ファストを夫とし、生涯を共にし愛し、愛される事を誓います。」
ルカ「ルーカル・ファストが嫁を愛すという誓いを立て、成立した事を神に報告致します。」
ルカの言葉が終わり数秒後に拍手喝采が会場に響き。おめでとう、幸せになれ。等様々な言葉が聴こえた。
シャル「はぁ…突然やるなよ」
ルカ「やるって言ったらシャルは恥ずかしがるだろ」
シャル「いやっ、そうだけど…てかここで誓い立てるのどうなんだ?」
ルカ「いつかちゃんと神殿で誓いを立てるよ。」
シャル「ふっ…楽しみにしてる」
学園祭は無事に終わり、ドレスを着せられることを忘れていたシャルロットは顔を真っ赤にしながらルカにより横抱きされたまま連れ回された。俺はただシャルロットのドレス姿が見れればよかっただけなのに!!
シャル「みるなぁぁぁぁあーーー!!!!」
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2章 5話 12⁄24 END
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学園祭編1話にまとめました