(燕姿(イェンツー)から闘う術を学ぶつもりだったけど…。
その先のことが、なんにも見えちゃいなかった。
くそっ…俺はなんてバカなんだ。
ひとりじゃ、なにもできない!なにも分かっちゃいない!)
小雀 翔慈(こがら しょうじ)とどうにか接触し、事件の真相を暴きたい。
そんな抑えきれない思いを胸に抱き、
あがけばあがくほど自分の未熟さが浮き彫りになってゆく。
累(るい)は悔しさに歯を食いしばり、謎に満ちた家庭教師を見つめた。
「…やれやれ、困ったヤツだな。
だが、人を殺せって言われて…はい師匠!なんて即答する弟子も気持ちわりぃよな?
だから、お前はお前のやり方を貫き通せばいいんじゃねぇの?」
「でも、人を殺さないで死刑囚になる方法なんて…」
「おいおい、子供のためのステキな法案が通ったのを忘れたのか?」
燕姿が怪しく微笑み、累はハッと気づく。
容赦なく少年を裁くと噂さ******
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