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片手では到底、体の全てを隠しきれない。
普段見えないところが絢斗君に、見られているんだろうなと思ったけど。
既に体を触れられている。大丈夫。今更だと自分に言い聞かせる。
しかし裸になるってこんなにも、気持ちが頼りなくなってしまうものかと思ってしまった。
今度からは絢斗君に脱がされる方がいいなとか、考えながら。下着を足首まで降ろして。
そのままそっと床に置いた。
両手で胸とおへその下を隠しながら、おずおずと絢斗君を見た。
「は、裸になったよ。これでいいかな」
「──綺麗だ。肌なんて淡雪のように美しい。俺は真白の心も体も何もかも全てを愛しているが、真白の体を見ると本能のままに我を忘れて、肉欲の虜に成り下がってしまいそうだ。それぐらいに魅力的だ」
絢斗君が前のめりになって、熱情的な賞賛を口にした。
それは過ぎた賛美かと思ったけど。嬉しい。
絢斗君が喜んでくれているのには、違いなくてホッとする。
でもなんと言っていいかわからず「うん」としか言えない。それにこれで『遊び』は終わりかなと、頭を過った刹那。
「真白、だから隠す必要なんかない。俺に全部見せて」
座っていた絢斗君が立ち上がったから、びっくりしてしまった。
「あ、絢斗君?」
「真白の体は世界一美しい。俺が保証する。だから隅々まで見せて」
そう言われたけれども、実は手で隠した胸先ぷっくりと硬くなり始めていた。
外気に触れて主張したせいと、体が以前の快楽を思い出して期待しているからだ。
それをぱっと見せるには戸惑いがあり、逆に自分自身を強く抱きしめてしまうと。
絢斗君にあっと言う間に両手を取られ、後ろに回されてしまった。
密着されて、素肌に触れる絢斗君のシャツの感触にみじろいでいると。
しゅるりと、何か音がして後ろに回された両手首に、何か柔らかい物が絡む感触がした。
チラッと首を捻って後ろを見ると、あの蜂蜜の箱に巻かれていた金のリボンだった。
両手首にくるくると絢斗君が器用に柔らかく、縛り。そして結び終えると。
「ちゃんと俺に裸を見せない罰だよ。真白は俺の言う事が聞けない悪い子……いや、俺を惑わす稀代の悪女だな」
「……っそんな」
悪女だなんて、と思うけど。
美貌の持ち主の絢斗君に言われるとなんだか、ゾクゾクとしてしまった。
「だから、真白には罰を受けて貰う」
その言葉でやっと理解した。
これが絢斗君の『遊ぶ』と言うことなんだろう。私を裸にして両手首を後ろに柔らかく縛る。
まるでSMチックみたいだと思った。
柔らかなリボンの拘束は解こうとしたら、簡単に解ける戒めだった。
でも、私は解こうとはせずに。絢斗君のどこかサディスティックに彩られた瞳を見返して。
──はい、と頷いた。
後ろに両手首をリボンで拘束され。
今度こそ絢斗君に一糸纏わぬ裸体を、煌々とした明かりの元に曝け出していた。
「真白、寒くはない? 大丈夫?」
優しい言葉を掛けてくれるのに、私を裸にして縛るのは絢斗君で。その相反するギャップこそ、絢斗君の魅力なのかと考えてしまう。
「う……ん、大丈夫」
むしろ、体の芯から火照るものがある。
これから何をされるのか、全く分からない。
なのに怖いという恐怖感はなく。
絢斗君が一体、私にどんなことをするんだろうか。
それともこの状態で何を求められるのかと、期待にも満ちた妙な感情だった。
ひょっとして、これからこの胸を揉みしだかれ。硬くなっている乳首を沢山吸われてしまうのかなと、凄くエッチな想像をしてしまう。
でも、絢斗君は机の上にあった。白いほうの蜂蜜を手に取り。
蓋を開けて人差し指でたっぷりと蜂蜜を掬い上げて。またソファにゆったりと腰掛けた。
そして少し前屈みになり。蜜を纏わせたその手を足の間のやや下あたりに持ってきた。
整った指先にまとわりつく白い蜂蜜。
明かりに照らされて、蜂蜜の表面がとろりと。艶やかな色味を醸し出していた。
「真白、綺麗にこの蜂蜜を全部舐めて欲しい。それがちゃんと出来るまで、リボンはそのままだから」
想像していた事と違ったことを言われて、恥ずかしいと思ってしまった。
しかし。絢斗君の黒い瞳が妖しいほどに私を見つめていて、そんなことはどうでもよくなって。
目を離す事ができずに魅入ってしまい。
まるで魔性だと思った。
絢斗君の魔性に魅入られ。
言われた通りにゆっくりと、絢斗君の前で膝を折る。
下は柔らかな絨毯なので、膝は痛くない。
膝立ちになると。
両手を後ろに結ばれているせいか。
立っているときよりもなんだか、絢斗君に向かって胸を突き出す体制みたいになった。
胸の先端はしっかりと色付き、赤く硬くなっていた。
秘所もさらけ出している。素肌が空気に触れてより、全身が敏感になっているような気がする。
自分でもとてもエッチな光景だと思う。
そんな姿のまま。言われるがままに。
絢斗君の長い指先に顔を近づけ。
しなやかな指先に絡んでいる、蜂蜜にそっと舌を這わした。
すると舌の上にジワリと甘さが広がる。とても甘い。蜂蜜はとても滑らかで美味しい。
こくりと飲み込めば唾液が出てくる。
「んっ……あまい」
吐息をこぼして指を舐める。
両手が封じられているので、自然と頭を下げる形になりながらも、蜂蜜を下に溢さないようにと丹念に舌を這わせると。くちゅっとした音が漏れ出した。
先ほど小指を舐めたときよりも。裸になり、手首をリボンで拘束されていてずっと恥ずかしい。
でも今は、先ほどにはない官能的な高揚感があった。
広い部屋に蜂蜜を舐めとる音と、私の吐息がいやに大きく聞こえる。
「……っ、はぁ、……ん」
その音を聴きながら。
絢斗君の指に絡まった、蜂蜜を丹念に丁寧に舌を使い。舐め続けた。
整った爪先を舐め上げて。
指の腹を吸って。
次はぱくりと、指の第一関節まで口の中に頬張る。
蜂蜜を纏った指先はなんだか、柔らかなキャンディみたいな心地で。舌全体でころころと指をねぶれば、口の中に蜂蜜の上品な甘さが溢れ。
全身にとろとろとした、甘さが広がり。お腹の奥がキュンと疼いた。
「真白の舌はとても柔らかいな……」
集中していたところに、絢斗君の声が耳に入って。上目使いで絢斗君の顔を見上げた。
絢斗君と視線が合うと、絢斗君の整った顔に戸惑いの表情が見えて。
ちゅぱっと、指から唇を外した。
「あ、わたし……舐め方下手だった? ごめんなさい。一生懸命やってみたんだけども」
「違う。必死で健気で可愛い過ぎるのに、唇や舌は淫らで……しかも。そんな女の顔が出来るんだな……真白は本当に悪女かもしれない。骨抜きにされる」
そのまま優しく頭を撫でられた。
「ギブアップだ。正直、これ以上指を舐め続けられると、俺の理性が飛びそうになる。こんな真白の女の部分は、俺だけが知っていればいい。どうか俺だけの女でいてくれ」
女と言う言葉に、お腹の奥が強く疼いてしまった。
甘い疼きと言葉によって、秘所にじわっとした湿り気を感じてしまい。
はぁっと、深く呼吸しながらペタリと腰を下ろす。
指を舐めていただけなのに、こんなにも体が火照るなんて。
体を抱きしめたくなった。でもリボンの戒めがあり、動きを阻まれ──もう外しても大丈夫かなと。
両腕をくいくいっと動かすが、戒めは解けず。
かわりにふるふると胸を震えさせてしまった。
これはこれで。恥ずかしい。
絢斗君の顔を見れず。ちょっと焦る。
「あれ、んっ。こうかな」
意外にも結び目がきついのかもしれない。
素直に絢斗君に取って貰うようにお願いするべきか、体を揺り動かしていると。
「真白。そんな動き淫ら過ぎる。わざとなのか。それは俺を誘っているのか?」
「さ、誘っているなんて、」
「それとも。どこまで俺が我慢出来るかと、試しているとか? 俺はこんな状態になっているのに」
「──えっ」
どんなと思ってしまうと。
素早く絢斗君の手がグッと腰に回り。
持ち上げられたかと思うと。絢斗君の膝の上にすとんと、乗せられてしまった。
「この格好はっ……!」
足が外へと開き、秘所が僅かにぱくりと開いてしまっている。熱が篭っていたところに外気が触れて、花芯の存在を強く感じてしまった。
流石に秘所を隠したくなり。
両手首に結ばれたリボンを外そうと手を素早く、動かそうとすると。見計らったように絢斗君の腰に添えられていた手が、下にすっと移動して。
がしりと左右のお尻の肉を掴み。
ぐいっと絢斗君の下半身に引き寄せられてしまった。
「あっ、んっ。急にはダメっ……絢斗君のエッチっ」
「俺と真白はエッチな遊びをしているんだから、ダメなんかじゃない」
しっとりと濡れ始めた秘所の引き寄せられた先には、ごりっと硬いものがあたり。背中をしならせてしまった。
──硬いもの。
絢斗君のアレだと分かった。
絢斗君がどんな状態になっていたか身を持って知って、その存在感に慌ててしまった。
今まで、恍惚のうちに指を舐めていた。
急に絢斗君の体がいきなり密着してはっと、意識が覚醒するかのようだった。
「あ、絢斗君。ダメなの。か、硬いのが、敏感なところにあ、あたっているからっ」
「ワザとあてている。真白が頑張ったせいで、こうなった。指を舐めている姿がまるで俺のを咥えているみたいで、最高に滾った」
ふっとシニカルに色気たっぷりに笑う絢斗君。
「自分で仕掛けて、こんなにも我慢が辛くなるとは……俺が浅はかだったな。真白が魅力的過ぎた。このまま真白の|膣《なか》に出したくて堪らない」
絢斗君の瞳はさっきまで余裕があったのに、今はその余裕さが消えて。なんだかギラっとしたものを感じた。
私が絢斗君の中の、変なスイッチを入れてしまったのかと思った。
そしてまた強く、絢斗君の硬くなっているアレを押しつけられる。
「はうっ。あ、そんなの、ダメだってばっ……っ、中になんて、そんな事したら。あ、赤ちゃんできちゃう」
「あぁ、真白には俺の子供を産んで欲しい。孕ませたい。でも、それは今じゃない。今はもっと、もっと真白を味わいたいんだ」
敢えてゴムを買ってなくて良かったと、告白する絢斗君に体が熱くなるばかり。
でも、私に子供を望んでいる絢斗君の気持ちを知って、余計にお腹の奥が深く疼いてしまった。
私も絢斗君の子供だったら欲しい。
そう思うとお腹の奥がキュンキュンして、はしたなくも。とろりと蜜口から蜜が溢れる。
「だから、今日は少しだけ激しくさせて貰う」
絢斗君はそう言うと。身に着けていたシャツと眼鏡を、煩わしそうに取り去り。
ばっと床に落とし「真白、俺に付き合ってくれ」と、素顔の絢斗君の強い視線と共に囁かれてしまった。
絢斗君の程よく鍛えられた、上半身があらわになった。
二の腕はスッキリと引き締まり。鎖骨から、なだらかに張りがある大胸筋は逞しい。
その下に続く腹筋はキュッと引き締まっていた。
女の私が見惚れてしまいそうになる絢斗君の体。
それが至近距離にあり。
触れ合う素肌が熱い。
裸眼と半裸になった絢斗君こそ、魅力的過ぎて。
どうしていいかわからず目が泳ぐ。
「真白俺を見て。硬いのって? 敏感なところって? 俺には分からないからハッキリと言って欲しい」
そんな意地悪な絢斗君の言葉だけでも、胸がキュンとしてしまう。
戸惑いながらも口を開こうとすると、またお尻をむっちりと掴まれて。
ぐりぐりと、秘所を責められる。
スウェットの下からでも分かる膨らみ。
それは私が思っていたよりも大きく。剛直なモノでびっくりしてしまう。
「やっ……、んっ。アソコが布で擦れちゃってるのっ、むずむず、するのっ」
「そんなの俺もだよ。で、アソコってどこかな? 教えてくれ」
「んっ、そ、そんなの、分かってるクセにっ……! いじわるっ」
私の言葉に絢斗君は楽しそうに、微笑しただけ。
絢斗君の下半身の熱を帯びたモノを、口になんか出せないと思うと「言えないならキスをしようか」と、あっという間に唇を奪われた。
すぐに舌も絡めとられる。
ぬるぬると頬の内側を弄られ、生々しい感触にぞくりとする。
思わず絢斗君の舌から逃げようとすると、舌を強くじゅるりと吸われ。歯列を撫でられ。口腔内を蹂躙される。
「っ、ん……ぅん」
さらに深く舌の付け根や、喉の奥に届かせようとするような激しくも巧みな舌の動きで、これまでのキスは手加減をされていたと思った。
深い口付けに溺れてしまいそうになりながら。絢斗君の熱い舌が気持ち良くて、自らも舌を絡ませていた。
口の端から唾液が溢れたら絢斗君が、直ぐにちゅるっと舐めとる。
「……ッン、はぁ、……そんなに激しくしたら。息が出来ないっ……はぁっ」
「真白が俺を煽るからだ。それとも、俺とのキスは嫌いか?」
「ううん。好き……絢斗君のキス、大好き……んっ」
一瞬、見つめあったのち。また唇が触れ合い、舌が差し込まれる。
いつの間にか手を縛っていたリボンは解けていた。
それに気づくと、私は自然と絢君の首に手を回してしがみついた。
『激しくさせて貰う』と言うセリフ通り。いつもの冷静な絢斗君とは違って行動が激しい。
今まで抑えていた男性の本能が、剥き出しになったような熱気を感じる。
それがなんだか嬉しくて、素肌同士の接触が気持ちよくて。
お互いに熱を昂らせているのが分かり。相乗効果でどんどんと、体が汗ばんで来るのが分かった。
「真白、可愛いよ。可愛い過ぎる。全て愛してる……はぁっ、もうっ、どこにも行かないでくれ」
絢斗君の切ない声に応えてたくても、またキスで声が塞がれる。
足を閉じたくても閉じれない。花芯の先が布地に擦れて、お腹の奥が甘く疼く。
胸の先だって絢斗君の逞しい胸に掠められて。擽ったくて、喘いでしまう。
声を出そうと口を開くと、絢斗君の唇ですぐに塞がれ、はぁっと熱い吐息しか吐けないでいた。
舌を絡ませて「堪らない」と「真白好きだ」と言う絢斗君の切ない声が愛しかった。
そんな陶酔にも似た気持ちに浸りたいのに、下半身の刺激がそれを許してくれない。
僅かに開かれた秘所はもっと開けと、言われるように。絢斗君の熱を持った剛直をゴリゴリと押し付けられ。
蜜口からじゅわっとした愛液が止めどなく溢れ出しているのが分かり──快感の波が大きくなってきて。
このままでは、イッてしまうと思った。
「……はぁ、ぅん……あ、絢斗君。このままだと、イッちゃう。だから、」
絢斗君と一緒にイきたい。
そんな言葉を口にするよりも、絢斗君が先に口を開いて、ふと視線を下に落とした。
「そうだろうな。俺のスウェットは真白がこんな状態にしたしな……」
「こんな?」
その言葉でそろりと下を見ると。
秘所を擦り付けられていた、スウェットの布地部分がじっとりと染みになっていた。
言うまでもなく。それは私から溢れてしまった愛液だった。
「こ、これはっ、」
「こんなにも感じてくれて嬉しい。だから、もっと感じて」
絢斗君は色ぽっく瞳を細め。
お尻に回していた手を、前に持って来たかと思うと。
剥き出しになっていた花芯を、ツンっと人差し指で柔らかく弾いた。
「──!」
目の前がチカっとして、口を開けたのに声にならなくて。肌がぞわりと粟だった。
「真白はここも好きだろ?」
次はにちゅっと、花芯を指の腹でくにくにと押された。
「あ、ンッ!」
花芯への刺激が大きくてびっくりして、目を見開いてしまう。
ずっと先だけを擦られていて、快感が蓄積されてしまっていたからだ。
直接の指の愛撫は想像以上に、快感が大きくて涙があふれた。
「擦れていたからかな。ぐちょぐちょで、真白のエッチなところが大きくなっていて触りやすい。気持ち良くなれるように、もっと愛でてやらないとな」
そのまま人差し指と親指で花芯をきゅむっと、弄られ。花芯の根本をきゅっきゅっと押される。
「──んっ! あぁッン。ね、根本はすぐにいっちゃうっからぁっ。だめぇ……! は、うっ……ン。私は絢斗君と一緒に、イきたいのっ」
ハァハァと肩で大きく息をしながら、なんとか気持ちを伝えた。