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雲雀side
KNTは順調に進んでいるらしい。
毎日、2人で行動して手なんか繋いでて。
はぁ⋯もう俺の事なんか⋯
自分でブロックとかしといて⋯って
思うけどさ。
学部が一緒だし、
完全に会わないなんて無理なことで。
少しでも視界に入ると
考えてしまう KNTのこと。
忘れる。諦める。
とか思ってたくせに、全然実行出来なくて。
挙句の果てには、告白の時にもらった花。
アネモネなんか買って。
未練が増しすぎるだろ俺。
セラおもアキラも「好きでいいんじゃないの」
そう言ってくれた。
でも、それじゃ意味が無い。
俺だけが好きじゃ意味が無い。
好きにさせる。そういった手前
KNTには俺を好きになって欲しかった。
アピールするとか言ったくせに、
なんのアピールもしなくて。
結局逃げ出して。
弱すぎんだろ。俺。
KNTと話さない、
会わないまま学年があがった。
と言っても学部が変わる訳でもないから
いつもKNTが目に入って。
重症だって?
ふはっ、俺が1番思ってる。
無意識にKNTを追っていて。
KNTが彼女が出来たと伝えてきた次の日。
来るはずのない奏斗を待って、
あの海に行った。
『雲雀』
なんて、呼んで来てくんねぇかな
とかゼロに近い希望を持って。
当たり前に来るわけがなくて。
KNTってずるいよな。
俺たちの記念日の前日に
彼女作ってくるとかさ。
そんなある日、
大学に着くとある噂でもちきり。
「風楽が浮気して泣かせたらしいよ」
聞かずとも聞こえてくる。
KNTが浮気?
なわけねぇだろ。
そう思った。
そんな時「渡会くん」 そう近づいてきたのは
あいつの彼女だった男。
渡「⋯なに」
モ「風楽くん、浮気してたんだよ」
こいつか。
噂を流したやつ。
ぶっ潰したくなるくらいムカつく。
渡「⋯んなわけねぇだろ」
だけど俺も大学生。
手を出したら負けなことくらい分かる。
モ「ホントなんだって。渡会くんだって、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎風楽くんに裏切られたから
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎一緒に居なくなったんじゃないの」
浮気した?
だったら、その相手連れてこいよ。
裏切られた?
裏切られてねぇよ。
勝手に逃げたんだよ、俺が。
勝手に話進めてんじゃねぇよ。
渡「⋯お前に、KNTはもったいねぇな」
俺からの最大の嫌味。
嫌味だと分かったのか、
不服そうな顔をして俺から離れた。
それから少ししてKNTが教室に入ってきた。
⋯聞かねぇわけねぇよな。
下を向いていて。
あぁ、なんで俺逃げたんだろう。
馬鹿じゃねぇの俺。
一限が終わってすぐ、
KNTが教室を出ていった。
泣きそうな、そんな表情をして。
気づいた時には体が動いていて
KNTを追いかけていた。
渡「⋯どこだよ」
逃げ足が早いのか、
俺が出た時にはもう姿は見えなかった。
⋯
あの場所⋯
渡「行くか⋯」
俺たちがサボった、校舎裏。
KNTと会わないようにしてから
1度も行ってない校舎裏。
そこに走っていけばしゃがみ込んでいるKNT。
渡「なにやってんだよ」
声をかけようとした時にちょうどKNTが
上を向く。
風「⋯ひば」
久しぶりに見る。
いや、こんなに近くで見るのが久しぶり。
俺なら、こんな顔させねぇんだけどな。
そう思いながら
そこで買った缶コーヒーを渡した。
渡「お前らしくねぇじゃん」
風「⋯はは。まさかなぁ、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎浮気者なんて噂流されるとは」
思いのほかやられてる?
渡「⋯何したの」
知ってるけど。
それでも、俺はKNTの味方だからさ。
KNTの口から聞きたい。
全てを聞き終わって驚いた。
原因があのブレスレットだったから。
もしかして。なんて思ったけど
でも、そのブレスレットが
なんであるのか俺にも分からない。
そう言われて、また絶望する。
覚えてるわけねえって。
渡「そっか。にしてもひでぇな。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎まともに話も聞かないで 出てって
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎噂流すとか」
KNTのこと傷つけるのは許さない。
風「⋯だな。でもどっかの誰かさんも
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎僕の前から消えませんでした?」
正義感丸出しで言ってみたけど、
そういや俺も逃げ出したな。
⋯お前から。
渡「ふはっ⋯、俺だな」
風「なんで、いなくなった?」
理由⋯。
それは、KNTが好きだから。
そんなことは言えるはずもなく。
渡「彼女出来たって言ってたからさ、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎やっぱり常に一緒にいたら
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎反感かうかなぁとか思って?」
そうゴクッとコーヒーを飲んで、誤魔化す。
風「そんなこと⋯ないと思う⋯けど」
渡「⋯うん。普通に考えたらな。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎でも俺もお前のこと大切だったからさ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎親友として」
⋯そう。
親友として。
親友として大切なんだよ。KNT。
それなら、いいだろ?
隣にいても。
渡「大丈夫。俺はいつでも 、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎KNTの味方だから。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎いつでも話聞いてやるよ。親友くん」
わざと親友を強調して言った。
せこいかな⋯俺。
でも、好きなんだよ。
だから、親友として隣にいること許して。