(はやくしなさ…)
と、さゆりの方を観て
(オムツ取ってほしいんでしよ、出かけるのにそんな格好じゃ行けないからショーツにしてあげるわ)
オムツをしなくていい嬉しさで、オムツが濡れていることを忘れていたさゆりは、すぐに母の前に立っていく。
母(!)
(オムツ濡れてるじゃない!またおもらししたの!?いい加減にしなさい!まったくこの子は!)
裸姿に紙おむつだけのさゆりだったが、おもらしサインが丸見えになっていることに気づかず…
(せっかくショーツにしてあげようと思ったのにこれじゃ卒業はまだまだね)
呆れたか、諦めたようにつぶやく母。
(オムツ持ってくるわ!外すくらい出来るでしょ)
そう言うと部屋を出ていった。
1人になったものの、再び紙おむつをあてられる恥ずかしさで立ち尽くしていた。
何も考える間もなく部屋のドアが開き母が戻ってきた。
(まだなの!なにしてるの!早くしなさい!)
母の声とともにオムツを外し始めるさゆりだったが
(みてられないわ!)
オムツ替えの手の進まないことにしびれをきらせた母が一気にオムツを外してしまった!
素っ裸になったさゆり。
(早く行かなきゃ行けないんだから急ぐわよ)
あたらしいオムツをあてられたさゆり。
そのままワンピースを着させられすぐに出かけることになった。
母と2人でクルマに乗っている。
車を走らせること数十分、目的地に着いた。
さゆりが連れていかれたのは、親戚の家で今まで何度も来ている知り合いのいる所だった。
(こんばんは)
自分の姉妹の家とゆうことで、勝手に中に行っていく母。
オムツをしているとゆううしろめたさが足取りを重くしていた。
(いらっしゃい、さゆりちゃん)
おばさんに声をかけられても軽く会釈をするだけのさゆり。
そして
(おもらししちゃったんだって?オムツの準備はできてるわよ、ほらあの袋)
恥ずかしいことを簡単に言うおばさん。
そのおばさんの視線の先にはダンボールと紙袋が置いてあった。
(あなたのなのよ!お礼くらい言いなさい!)
母がそういうものの親戚のおばさんにまでおもらしが知られていたことに驚きと恥ずかしさで目を合わせられないでいた。
(ウチの子、布おむつ卒業したから処分に困ってたのよ、さゆりちゃんが使ってくれて子供も喜ぶわ)
ニコニコとしながら言うおばさん。
姪の使わなくなったオムツを大人のあたしがおさがりでもらうなんて…
幸い姪っ子たちは眠っていたものの会話聞いて起きるのではないかとヒヤヒヤしていた。
(いまもオムツしてるの?どわなのしてるの?おばさんにもオムツ見せてちょうだい)
さゆりに近づきワンピースの裾をめくろうとするおばさん。
思わず、(キャッ)と声を上げ両手で抑える。
(ごめんねお姉さんだもんね恥ずかしかったよね)
かるく謝るおばさんとヒヤヒヤのさゆり。
さすがに姪にオムツをバレるわけにも行かず、早く帰りたくて仕方のないさゆり。
とそこへ
(これからどうするの?今日夫の帰りが遅いから食べてかない?)
おばさんがそう言うと
(そうしたいところだけど、この子のオムツ持ってきてなくて)
母が断ろうとすると
(オムツならあるじゃない、布おむつとおむつカバーも入ってるわ)
ダンボールの方を指さして2人に指摘する。
(じゃあそうしようかしら、○○ちゃん達もそろそろ起きる頃じゃない?)
(ご飯の準備手伝うわ)
さゆりの答えを聞かず、2人で話を進めていく。
(ねぇ、おばさんにオムツ見せて?大人のオムツって見たことないから気になるの)
目を見て言うとさらに
(早く見せてくれないとうちの子たち起きちゃうわ、そうするとオムツ見られちゃうかもしれないけといいの?)
母は
(見てもらいなさい、それかおもらししちゃってるんじゃないでしょうね)
おばさん(そうなの?おもらししちゃってたの?オムツ替えなきゃ)
さゆりの手をほどき、裾をめくる。
そこには赤ちゃん用と大きさ以外まったく変わらないデザインの紙おむつがあてられていた。
おばさん(これうちの子とお揃いだわ、こんなサイズのオムツもあるのね)
(さゆりちゃん可愛いからオムツ似合ってるわ)
オムツが似合ってるだなんて…
コメント
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毎回楽しみにしています 続きを待っています
面白かったです 続き待ってます