テラーノベル
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ケビン「やばい死ぬ……」
家を出て12時間後。
ずっと歩いていたせいでバテてきた。
水とご飯?そんなもんろくに飲んでねぇし食ってねぇよ。
ケビン「……もう夜……。」
マシロからは連絡が来ている。
全て戻るよう促すような内容ではなく、ケビンを心配する内容だ。
ケビン「兄ちゃん、アルファちゃんごめん……」
ケビンは倒れた。
…………………………。
女の声「森でクリーチャーの断末魔が聞こえるって聞いて来てみたらそういうことだったのね?」
男の子の声「この惨状はとんでもないけどさ、今はそれを気にする場合?今目の前にいるのはクリーチャーの死骸じゃなくて生きてる男の子でしょ。」
女の声「肌がちょっと青白くて息も絶え絶えね。アイネ、人工呼吸して。」
男の子の声「えぇ!?俺は初めてだから、泰聖がやってよ!」
声が聞こえる。
うっすらと目を開けると、うつくしい女性の顔が近づいてる。
男の子の声「あ!目が覚めたよ!」
男の子が女性の顔を押しのける。
ケビン「ん…………」
男の子「大丈夫?自分の名前は言えるかい?」
ケビン「……毒島ケビン。」
泰聖「名前を即答できたなら、記憶に問題は無いようね。私は泰聖(タイセイ)。こっちはアイネよ。この森は強いレベルのクリーチャーがいるのだけど……貴方は相当強いのね。」
倒した覚えがない。
だが、自分の武器である浮遊型のレーザーガンは作動している。
知らないうちに倒したのだろう。
だが、何かおかしい。
ケビン「……これ、俺のやり方じゃない。」
アイネ「え?」
周りは、木は貫通したのかレーザーの穴が空いて、死んだクリーチャーは穴が空いて、内臓が全部なく、赤い羽根があちこちに落ちてる………………
………………この文章を流し見するに、何もおかしくないだろう。
しかし……
ケビン「なんで内臓がないんだ?なんで、赤い羽根が?」
周りで死んでるクリーチャーに、鳥のクリーチャーはいない。それどころか赤いクリーチャーもいない。
泰聖「…………?」
ケビン「………………なんでもない。」
アイネ「そっか、じゃあここを出よう!」
アイネはケビンの手を取った。
人物紹介
アイネ
本名は『アイネ・ザガン』
性別:男
年齢:12歳
種族:魔法使い
育ち盛りの魔法使い。
ケビンと同じ不登校児。
泰聖
本名は『酒見 泰聖(サカミ タイセイ)』
性別:女
年齢:17歳
種族:天使
ギリシャ系の天使。
ドライな性格だが、仲間思い。
不登校児とかではなく天才すぎる故、学校に通うことを全面的に拒否されている。
コメント
2件
6月25日 誤字修正しました
気付かないうちにチートみたいな○し方をしたケビン、さあどう思うのでしょう?