コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
k先輩が亡くなった世界線。
m先輩視点。
少女レイの曲パロ、、?っぽいかも。
あの夏の日。蒸し暑くって仕方がなかった。夏休みの部活帰り。kと一緒に帰っていたあの時だった。
馬鹿みたいにはしゃいで、馬鹿みたいに笑い合ってた。ずっとこの時が続くと思っていた。
なのに、
いきなり走ってきた車に気が付かないまま、kが跳ねられた。
目の前にkの残骸が残っていて、俺はその場を動けなかった。ただただ、警察が集まって、救急車に運ばれていく様を見届けることしかできなかった。
そして、kが亡くなった。
今も思い出す。
あの眩しい笑顔がよく似合う君。メガネをかけた時のあの真面目な顔も。すらっとした長い足。運動部に入ってることを疑いたくなる細い身体。白い肌の君。
全部全部俺の頭の中を飽和している。繰り返してしまう。あの夏の出来事の記憶を。
でも、2度とは帰らぬ君。
山を背景とするこの場所で、暑い暑い日差しが俺を照らすこの場所で、鳥の囀りがよく聞こえてる。
残念なことに、君とお揃いにしていた小さなキーホルダーも永遠にちぎれてしまった。
夏が消し去っていく、君がいた痕跡を。
もういないのはわかってる。もうこの世にはいないことなんて嫌でも理解してる。
でも、でも!
まだ、君が魂として、この世に留まり続けているとしたら、お願い。
白い肌の少年に取り憑かれてしまいたい。