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慶応3年(1867年)
11月15日新選組屯所にて
昼、
見廻りをしていた沖田総司が満面の笑みで土方歳三に駆け寄った、
沖田総司「土方さん!龍馬が…!」
その言葉に土方は目を見開き
土方歳三「龍馬に何があった?!」
沖田総司「龍馬が…風邪を引きました!」
その顔には笑みも浮かんで見えた
土方歳三「風邪だと?……症は軽いのか?」
沖田は満面の笑みで答えた
沖田総司「はい!」
土方は少し安堵しつつも苛立ちを隠せずに
土方歳三「てめぇ!なんの情報だ!そんなもんでいちいち俺に言うな!さっさと見廻りに戻れ!」
沖田総司「いや…見舞いに参りましょうよ!」
土方歳三「そんなもん知るか!さっさと行け!」
沖田総司「………はい、分かりました」
やけにすんなりと引いた沖田は見廻りに戻り…
夕方
沖田総司「土方さん!大変です!」
土方歳三「何があった?!」
沖田総司「ちょっと来てください!」
と言い土方の手を引き、どこかへ導く、その間ずっと土方は沖田にどこへ行くんだと聞くが答えずに連れられるがまま…
そう…近江屋に…
土方歳三「何だここは?」
沖田総司「近江屋です、ここ…書いてますよね?見てくださいよ、ちゃんと」
土方歳三「なぜ…ここに来た?」
沖田総司「あれ?土方さん知ってますよね?龍馬がここにいる事」
土方歳三「なぜ、ここに連れてきたと言っているんだ!」
沖田総司「言いましたよね、龍馬が風邪を引いたと…」
土方歳三「俺は何も持ってないぞ」
沖田総司「大丈夫です、見廻り帰りに沢庵を買いましたので、どうぞお二人で…」
土方歳三「ふっ!ふざけるな!お前…あいつがどんな奴か知ってるだろう?!」
沖田総司「風邪…ですのでw」
そう言い中へ入り龍馬のいる部屋へ向かう
部屋には少しだけ体調の悪そうな龍馬がいたが中岡慎太郎と笑って楽しそうに喋っていた。
坂本龍馬「おぉ〜!何じゃ!土方はん!
どういてここにおるんじゃ?!わしの見舞いかえ?いや…すまん、案じ過ぎかのう…」
沖田総司「いや、合ってますよwほら、ここに…沢庵がありますし、龍馬の見舞いに来たんですよ!w自分の好きな食べ物を…」
とニヤニヤしながら自分の懐から出した沢庵…
坂本龍馬「ほうかえ?!それは嬉しいのう…」
目を輝かせ土方を見つめる龍馬は立ち上がり土方へと近づく
坂本龍馬「おまん…わしを心配しちょってくれたんじゃな…」
そう言い土方の頬へと手を伸ばす。
その手を払い除け
土方歳三「何を勝手に話を進めてる?勝手にこいつに連れられただけだ!」
そう怒りを露わにし、龍馬を睨む
沖田総司「心配してましたのに…」
坂本龍馬「そうか…ええぞ、沖田…ありがとうな、わしを思って連れてきてくれて」
沖田総司「違いますよ、土方さんw龍馬が風邪を引いたと言った時、軽いのか?!と聞いてきたのでw」
その言葉に龍馬は言葉にならない言葉を放つ
坂本龍馬「っ…!あ…そう…かえ」
龍馬の口は緩み、笑みが浮かんでいた
土方歳三「変な事を言うな!俺は帰る」
そう言い土方は背を向け襖に手をかける
その手を塞ぐように龍馬の手が重なり龍馬のもう片方の手が襖へとつき、土方を逃さぬように…龍馬は土方の耳に唇が付くか付かないかぐらいの距離まで近づき
坂本龍馬「せっかく来てくれたんじゃ…もうちょいわしとおらんかえ?」
土方は振り返り龍馬を睨み
土方歳三「ふっ!ふざけるな!俺の耳元で囁くなと言っただろ!何度言えば分かる?!」
龍馬は笑い土方の目線を離さずに口を開く
坂本龍馬「………何度言われようと、わしの耳には届かんw」
そう笑い土方の頬へ手が伸び次は払い除けられようと強くだが優しい手つきで撫でる
土方歳三「触るな…!」
坂本龍馬「嫌じゃ」
土方歳三「その手を避けろ!」
坂本龍馬「嫌じゃ」
土方歳三「………避けろよ…」
坂本龍馬「嫌じゃw」
そう言い龍馬は土方との隙間を無くすように近づき、鼻の先が触れ、龍馬の吐息が土方の肌を撫でる、ふと周りに目をやる龍馬は中岡慎太郎が呆れた顔でそっぽを向き、沖田総司が腹を抱えて笑ってる事に気付いた。
坂本龍馬「あ…すまんかったのう…」
沖田総司「いいですよwどうぞ!僕たちは邪魔でしょう…僕はもう屯所に帰るんで」
と笑い腹を抑える沖田、その言葉に乗っかるように
坂本龍馬「ほうか!wほんなら中岡!おまんもどっかいっちょれ!わしはこの者に用があるき」
中岡慎太郎「……は…?」
困惑を隠せない様子で呆然として再び口を開く
中岡慎太郎「泊まる場所があるわけなかろう」
それに気づいた龍馬があ…と言う声を漏らした、その言葉を聞いた沖田は笑いながら
沖田総司「でしたら…我々の屯所へ来ます?いいですよw」
中岡はこんなもん見るよりマシと言わんばかりに
中岡慎太郎「そうか…なら、邪魔をさせてもらおう」
土方歳三「……はあ?」