テラーノベル
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開かない.
開かない.
何も開かない。
この鍵は何も使い道の無い鍵.
でも、少しだけ.
すこしだけ.開きそうな.
扉がひとつだけある.
それは見捨てる事ができる扉。
突然だけど
授業って 自分のペースじゃなくて
誰かのペースに合わせて行ってる.
その追いかけっこに
自分が遅れたり みんなに入れなくて
抜かれちゃったら.
そこで終わりと言うしかない。
だって
だって
だって。
みんなの走る音なんて、
先生からしてはただの鳴き声.
見捨てるだけの声.
耳に入ってこない価値の声。
そこら辺に落ちてるゴミ程度の声.
なんだよ.
ほら。見捨ててる.
みんなは扉に必要な鍵を持ってる。
私の目から
どんどん皆が遠ざかってる.
ぼくの鍵の形は どの扉にも合わない
開けられない.
走って追いついたとしても.
その鍵は.使い道のないもの.だ。
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コメント
3件
もう…めっちゃ刺さったわ。 「鍵の形がどの扉にも合わない」って比喩、しんどすぎて息止まった。教室で音だけ取り残される感覚、めっちゃわかる気がする。先生にとってはただの鳴き声で、自分だけがゴミ扱いされてるみたいな…そういう疎外感を詩的な文体で描くのうますぎる。「|私《ぼく》」とかルビの使い方もオシャレで、続きが気になるから早く読みたい🔥