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アメリカ独立  side B

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アメリカ独立 side B

1 - 第1話 自分勝手でごめんなさい

♥

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2025年12月09日

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―      絶えなくその場を閉じ込めるような重苦しい雨が降っていた。 ―

そこではある2つの国が対峙していた。


米 「なぁイギリス  やっぱり俺  , 自由を選ぶよ」

             「もう子供でもないし君の弟でもない   たった今俺は君から独立する  。」

  「認め  . . っ !」


英國がマスケットを抱 、 土に染み込んだ水溜まりを打ち鳴らしながら走ってくる 


美國は防ごうとするが , 完全に油断してしまっていた 。


マスケットの銃口は , 紛れもなく美國の額に向いている .


初めてしっかり兄の眼を見た 。 

どこか涙の底に滲む色をしていた , だが今の俺には腑に落ちないようだ .


しかし嫌な汗が滲むような気がした


引き金を引く音が聞こえる 。 そう気付いた頃には世界が歪み初めていた .


その瞬間 世界から音が消え 、時の流れが完全に止まったかのように思える 。


「 っ   __ ぅ”  あ  … ?」


そこに崩れ落ちる  . 反射的に額に手を当てた 。

雨の中でもほのかに鉄臭さを感じる。あっという間に手の間から深紅の色をしたものが滴る。


血の気が引いた。


英 「 ぁ メ “ リ . .カ__   ? 」


彼を見た。呆然と立ち尽くしている 。沢山の時間を一緒に過ごしてきた弟として、またいつものくだらない言い訳でも考えているのだろうと . 


でも今回はそのようではなかった。

なんと言えばいいのだろうか . . 強いていえば 、生気のない顔だった。


絶望とはまた程遠い , 見た事のない兄の顔。

世界に見放されたような .


いつもだったら、「自分でやっといてどんな顔してるんだいキミ 。」とか、呆れて突っ込むのが平常だ。


英「 ア メリ __」


美國は頭が霧に侵略されていくように , 無力感に襲われ始める。

国だから死ぬことはないのか ,  だが何かが失われる , 国として 。


光が遠のく 色が喪われる 。焦点が合わなくなる .

その中でも 、 自分の兄 , 否 今はそうでは無いかもしれない。 

それに対して 、静かに言い切る .


米 「 兄  ” ちゃ . .ん , 自分勝手で 、 . ご め ん な さ い _ 」



美國は天命を全うした 。


彼は目の前の信じられない光景に 、 ただ立ち尽くす  。

本能的に夢だと信じたかったが , 痛いほどに雨が体を打つ .

彷徨っている視線をどうにか目の前に _



目に濁った血痕が映る 。




「ぉ ゛ え …」




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コメント

2

ユーザー

めっちゃ好きなんですけど!?え、やばい(´;ω;`)

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